断腸亭料理日記2005

ソース焼きそばと

青海苔のこと

12月12日(月)夜

明日の会議の準備は依然として、今日も続いている。

20:30。なんとか、目処がついた。

夕方から、なにを食べようかと考えていたのだが、
ソース焼きそば、に落ち着いた。

今日は、時間もないし、また、余裕もない。

ソース焼きそばは、ちょうどよい。
簡単である。
(この日記の題材として、適切であるか、どうか、
検討の余地は、ある、かもしれぬが、たまにはお許しを願おう。)

帰りに、キャベツ半分と、三食の蒸し焼きそば、
それから、青海苔を買う。
三食焼きそばは、もちろん、マルちゃん。

拙亭には、青海苔は、常備していない。
どうも、青海苔、というもの、存在感がない食品ではなかろうか。
少なくとも、筆者は、そのように思っていた。
焼きそばや、たこ焼きにふったり、天ぷらの衣などに入れ、
竹輪などであれば、磯部揚げ、などという。
調味料というよりは、彩(いろど)りと、磯の風味を加える薬味、と、
いったらよかろうか。

もちろん、子供の頃からあったものだが、あまり、うまい、と、
思うものでもなかった。(子供にわかる味でもなかろうが、、。)
粉っぽい、安っぽい海苔。もしくは、海苔の代用品、

そんなイメージであった。
製品としては、どこメーカーのものかわからないが、
緑色の瓶で、赤い小さなフタの付いているものを、思い出す。
今でも、カップ焼きそばなどにも入っているが
これも、彩り以上のものは、感じない。

買ってみたのは、桃屋、のもの

特選、などと書かれ、1本¥200を越えて、いる。
なにか違うのだろうか。

帰宅。

まずは、豚肉。
先日、水餃子を作ったときの、
豚バラ肉を冷凍しておいたものを解凍。
一口に、切る。

キャベツを切って、と、これだけで、ある。

三食いっぺんに、作る。

麺は、ほぐれやすいように、事前に1分ほど、レンジ加熱。

愛用の“鉄製”のフライパン。
いつものように、一度、煙が出るまで加熱し、
もう一度、軽く、油を敷き、
豚バラを炒める。
軽く塩胡椒。

続けて、キャベツを入れ、軽く炒める。

レンジで温めた麺を入れ、軽く、ほぐしながら混ぜ、
粉のソースを入れ、水を入れる。

マルちゃんの焼きそばの作り方を描写するのに、
たいした意味はなかろう。
このへんでやめる。

筆者のコツは、まあ、皆さんご存知かと思うが、
先に書いたように、事前に麺をレンジ加熱すること。
これで、格段に、ほぐれやすさ、が違ってくる。

ともあれ、できあがり。


二食分ほどを、皿に盛って、先の青海苔を振る。
ビールを抜いて、食べる。

問題の青海苔。
なるほど、味、と、いうのか、風味が違う。
磯の風味が、よい。
ラベルを見ると、最高級糸青海苔100%使用、
などと書いている。
形はその名の通り、一粒一粒が、糸のように、細い。

少し調べてみると、青海苔も、
ピンからキリまであるようである。
糸青海苔、というものは、四国高知の清流、
四万十川が、有名のようである。
そして、もう一つは、アオサから作られるもの。
アオサにも色々あるのであろうが、
こちらの方が、比較的安い、ようである。

ともあれ、糸青海苔、
ちょっと、青海苔の認識を改させられた。
うまいものである。



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