断腸亭料理日記2005
9月13日(火)夜
「えー。鯉というのは、なんで釣るんだそうで、えー
あれぁ、芋(いも)で釣るんだそうでー。
えー。鯉が芋が好き、と、いうのはぁ、誰が考えたんですかぁ、
中にゃ、芋の嫌いな、鯉がいてぇー
『どうも、芋はいけねえ、胸が焼けていけねえ』、なんて、
あー、そういう鯉はー、わさび漬けで、釣ったりなんかしてぇー。」
いきなりであるが、これは、なんの噺かは忘れたが、
古今亭志ん生師の、枕に登場する、小噺、というのか、
なんというのか、、、。
志ん生師の口調をそのまま、文字にしているのであるが、
お判りになるか、どうか、、。
(この文章を読んでいただいている方の中に、
古今亭志ん生、という落語家と、その人となり、口調を、
ご存知の方が、どれだけいるのであろうか。
考えてみたら、まったくわからない。
こんな人であるのだが、、、。
そこで、突然であるが、読者の皆様に、お願いである。
最近、落語案内、なども書いているのであるが、
読者アンケートを、させていただけないであろうか。
この文章を読んでいただいた方で、古今亭志ん生、という落語家を、
1.なんとなく知っている、
2.口調を知っている(聞いたことがある)、
3.なんとなく、人となりもしっている、
4.よーく、知っている
5.ほとんど(まったく)知らない
くらいの選択肢で、ゲストブックに書き込んでいただないだろうか。
よろしければ、年齢、性別、お住まいの都道府県
(東京であれば、区市町村も)、それから断腸亭へのメッセージ。
もちろん、名前、メールアドレスなどは、なしでもOK。
回答は、上記の、番号だけでも可。
(しばらくの間、書き込みいただいた内容は、
見えないようにします。また、終了後も公開はいたしません。
お心置きなくお書きください。
より多くの方の回答をお待ちしています。)
プレゼントはないのだが、、、。
2005/09/21アンケートは終了いたしました。)
さて、今日は、夕方、なにを食べようか、と、考えていたのであるが、
『なんか、さっぱりしたもんが、いいなぁ・・・。』
と、思ったら、冒頭の、志ん生師の小噺、(の、ようなもの)を、
思い出したのである。
わさび漬け、で、ある。
昔、名古屋時代には、新幹線の中で豊橋の豆ちくわとともに、
よく食べていた。(Googleで、断腸亭×わさび漬け で検索してみた。)
わさび漬け、と、いえば、板わさ、なのかも知れぬが、
蒲鉾、も、まあ、あってもよいが、別に、なくともよい。
極端なことをいうと、わさび漬けだけで、
ほかになにもなくとも、よいのである。
その、わさび漬けも、こんな場合は、
とくに、ここのものでなければならない、と、いうことは、ない。
ひどい物でなければよい。
これで、ビール。
そんなものである。
志ん生師の先の枕の、鯉は、志ん生師自身である。
(あたりまえであるが、鯉は、わさび漬けがよい、なんて、いわない。)
この、志ん生師のわさび漬けは、わさび漬けのみで、
これに、冷酒(ひやざけ)、で、あろう。
どうでもよいが、これだけ、わさび漬けのぴったりする噺家も、
いなかろう。
牛込神楽坂の駅まで、円生師匠の、品川心中、
を聞きながら(ipod shuffleで)、もう少し考えてみる。
『茄子、も、いいかな。』
と、スーパーに寄ってみると、鶏カラも作ろうかと、思い付いた。
結局、わさび漬け(鈴廣)と、安かったので、笹かま。
それから、茄子の漬物と、焼き茄子用の茄子、鶏から揚げ用の鶏肉。
鶏から、は、生姜じょうゆ、酒に漬け、片栗をまぶし、空揚げ。
茄子は、長茄子であるが、半分に切って、
熱が入りやすいように包丁目を入れ、軽く油を引いて、フライパンで
弱火で、蒸し焼き(蓋をして、裏表を焼く)。
焼き茄子も、焼いてから、生姜じょうゆをかけまわす。
茄子の漬物は小茄子。
まあ、なんということもないが、そこそこ、さっぱりとした、
断腸亭、普通の夜、で、ある。
『募集』
「断腸亭に食わせたい店、もの」、随時、大募集。
あなたのお勧め、ご紹介いただければ、うれしく思います。
その他、ご感想、ファンメール(?)も是非!!
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