断腸亭料理日記2005

矢来町

ブラッセルズ(神楽坂店)

8月1日(月)夜

さて、珍しく、ビールやさんである。

お気付きかも知れないが、筆者、死ぬほど酒に強い、という方ではない
もちろん、嫌いではない。以前には、日本酒などに少し
凝ったこともあったが、今は、特に、四の五のいわなくなっている。

ここ、ベルギービールの店としては、都内でも老舗、
といってもよいのではなかろうか。
少なくとも20年近く前、筆者が社会人になった時には、もう既に、
ここにあったように思う。

当時は、神田と、ここ、神楽坂(矢来町)だけだったと、思う。
HPを見ると、神田が86年創業で、ちょうど20年。
この他に、神谷町にもあり、グループ店などを入れると
随分、多いようである。

そう頻繁には来ないが、オフィスが近いため、思い出したようには
足を運んでいた。

場所は、牛込ビストロ通りともいうべき、牛込中央通り。
牛込北町の交差点からだと、ブラッスリー・グー
側へ北上し、グーを超え、サロモン・アディダスのビルの先、
新潮社の手前、寿司屋の隣りである。
最寄としては、東西線の神楽坂駅となろう。

店内は飾り気はなく、落ち着いた感じ。
へんに、コジャレていないのがよい。

カウンターとテーブル席。
21時頃。
ほぼ満席である。

つまみの類は少ない。
基本的にはビールを楽しむ店である。
今日は、同僚と、3人である。

まずは、有名どころで、シメイの赤。大瓶である。

つまみは、ボイルのソーセージと、ピザ。
それから、旬のチーズ盛り合わせ。
(ウォッシュチーズがうまかった。)

シメイは筆者も知っているくらいであるから、
かなり、ベルギービールでもポピュラーな銘柄であろう。
修道院で作られているというものである。

筆者もあまりビールの知識としては、
自慢できるものはないのであるが、少しだけ、解説を試みる。
先刻ご承知の方は読み飛ばしていただきたい。
(以前に、某有名ビール会社の仕事をした際に、ほんの少し勉強をした
ことがあったのである。)

まず、日本のビールである。
キリンでもアサヒでも、ほとんどが、いわゆる、ラガー、
もしくは、ピルスナータイプ、と、いうジャンルになる。

世界的に、ことに、本場のヨーロッパを見ると、この種のビールは、
さほど、よくあるものではない。
(アメリカは別である。バドワイザーや、クアーズなどは、この種である。)

これは、発酵方法(酵母)の違いである。
日本のほとんどのビールは下面発酵。
そして、世界的には、上面発酵のビールの方が主流で、
ギネスなどの、いわゆる黒ビールなどはこの仲間である。

もともとは、この種のビールは冷やすものではなく、常温で飲む。
コクが深く、また、アルコール度数も高い。

従って、日本のビールのつもりで、ごくごくと飲んでいると
大変なことになるのである。


・・・・・・・。



そんなこんなで、けっこう酔っ払って帰宅。


お好きな方は、是非、訪れてみてくだされたし。



HP




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