断腸亭料理日記2005

小伝馬町・ラーメン・ぽっぽっ屋

5月11日(水)夜

先日の、大勝軒から、つけめんに、ちょっと、はまってしまった。

さて、今日は、小伝馬町のぽっぽっ屋。

このあたり、筆者のオフィスのある市谷からは、
都営新宿線で、馬喰横山下車。
普段、大江戸線を利用しているため、家からさほど遠くもないが、
ウィークデーには、なにかついででもなければ、
なかなか、行けないところでもある。

実を言うと、ここ、先日の大勝軒のあと、連休中、出かけていた。

休み中であれば、このあたりは、日本橋、銀座方面から車で
帰宅する際の、抜け道で、店の前は何度も通っていた。

江戸通りから清洲橋通りへ、真っ直ぐ出るには、
鞍掛橋手前を左折する。

この通りは、浜町から続く、堀川の跡かと思われる。

ぽっぽっ屋の前の通りと数m離れて、
もう1本北側に平行している通りがある。この2本が、
河岸(かし)道で、その間が、川であったのであろう。

ともあれ、ぽっぽっ屋。
カウンターのみの、狭い店である。

夜、来ると、2〜3人の列ができていた。

今日は、ビールと、券売機に、文字通り「つまみ」、というものが
あったので、これ。それから、つけそば、温盛(あつもり)。

ビールは、缶のマグナムドライ。
「つまみ」、というのは、どうやら、ラーメンなどに使われている、
茹でた野菜(これは、ラーメン二郎の野菜に、近い状態のものである。)
とチャーシューに、たれ、が掛けられて、どかっと、と、出てきた。

これは、つまむ、というより、喰らう、という感じである。
この店らしい。

呑みながら、バクバクと、喰う。

ほどなく、つけそば、が出る。

麺は極太。その上、ごわごわとした固い、ゴムのような麺。
さらに、ストレートではなく、縮れ麺である。
麺の上には、先の野菜と、チャーシューが載せられている。

つゆ。
大勝軒初心者であるため、断定的なことは言えないが、
やはり、大勝軒に、近いのではなかろうか。
ちょっと、赤唐辛子も入り、ピリッとし、背油も浮き、コッテリ。
そして、甘い。
(魚介系の味は、大勝軒よりも、押さえられているかも知れない。)

極太を、ガシガシと、喰らう。
そんな表現がぴったりである。

大勝軒の回に、ちょっと書いたのであるが、つけめんとは、
なんであろう。

やはり、ラーメンとは別の食い物であろう。
太麺で、特濃スープ。
それも、どちらかというと、甘い。

筆者には、ラーメンにしてしまうと、
甘過ぎるとも感じられることが多いスープでもある。
このあたりが、つけめんに、最適化されている、と、思われる
所以(ゆえん)なのである。
筆者の場合、つけめんのある店では、ラーメンを食べない方が
無難なのかも知れない。

ともあれ、ぽっぽっ屋、二郎よりは、量は、手頃。
筆者にも、征服可能。
ドカーンと、腹一杯。うまいものである。

帰りは、腹ごなしに、歩いて帰宅。(20分ほどである。)



TEL : 03-3666-2151
住所 : 〒103-0001 東京都中央区日本橋小伝馬町16−12


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