断腸亭料理日記2005

ナン

5月8日(日)第二食

一昨日配信の、銀座・アショカを書きながら、
インド料理関係の検索をしていると、
ナンのレシピ、というものに出会った。

ナンを手作りする、というのは、考えてもみなかった。
タンドリーという、インドの竈(かまど)がないと、
作れないもの、と、思っていた。
(おまけに、タンドリーまで、売っているところがあった。
http://yamamiya-jp.com/それも、このお店(で、いいのだろうか。)
日本橋浜町にある。まさか、あんなところで、
竈を作っているのではなかろうが、ちと、驚いた。)

★★レシピ(6枚分)

強力粉 660g
砂糖 10g
塩 3g
ベーキングパウダー 11g
重曹 2g
ギー25g
全卵 1個
プレーンヨーグルト 130cc
牛乳 240cc

★作り方
強力粉、砂糖、塩、ベーキングパウダー、
重曹、ギーを手で混ぜ合わせる。
溶き卵、プレーンヨーグルトを加え、よく混ぜる。
そこに牛乳を5、6回に分けて加える。
全体がまとまったら、まな板などにたたきつけながら10分程度こねる。
生地をラップで包み、温かいオーブンなどの近くで30分程度寝かせる。
1枚(100g)ずつに分け、
それぞれを手でたたいて厚さ4mm程度の円形に。
熱したフライパンで焦げ目をつけた後、
250℃に熱したオーブンで1分弱焼く。

★★

実は、一昨日、夜中、酔っ払って、カレーを作って、食べていなかった。
前にもあったが、酔っ払って、腹が減り、何か作り、
作ったところで満足し、寝てしまう。そんな感じである。

これは、新宿紀伊国屋書店のB1にある、昔のモンスナック、という
スタンドカレー店のカレーを再現しようと、思ったのである。
この店は、実は、今でもあるのだが、筆者の高校時代、
よく通った店である。サラサラのスープカレー。
と、いっても、インド風でもなく、純日本風。
(現在の味は、昔の味と違っているように思われる。
味がもっと濃く、とてつもなく、うまかった。)

呑んだ後、さらさらのスープカレーが食べたくなったのである。

カレー。(2人前程度)
玉葱、半分、にんにく、一かけらほどを、適当に切り、
バターで炒め、しんなりしたところへ、
豚肉こま切れを入れ、炒める。
ここに、カレー粉。これは、エスビー赤缶でもよいし、
なんでもよかろう。今回は、以前にフィジーで買ったものを使った。

カレー粉を玉葱、肉によくからませ、塩。
黄色味がちょっと足らない感じ。ターメリックも足す。
ここに、そのまま、湯を足し、ローリエ、コンソメ一個を入れ、
煮込む。

こんな感じである。

そして、ナン。
上の、レシピ通り、である。

「ギー」は、無塩バターを加熱、溶かし、水分を飛ばしたものである。

材料を、合わせ、こね、寝かす。
ここまでは、特に、問題はない。

オーブンを加熱するが、オーブンレンジのため
250℃までは、上がらない。

1枚分を取り分け、丸め、「手でたたいて」、と、いってもどうするのか。
プロは、どうしていたであろうか。

麺棒は中華だ。(うどんそばも麺棒である。)
手のひらから、手のひらへ、投げながら、伸ばすのは
ピザで、あったか、、、。

しかし、生地は、油も入り、うどん、などよりは、
柔らかい。厚み4mm程度であれば、俎板の上で、
手で引っ張るだけで、そこそこ、それらしいものになった。

フライパンで、両面、焦げ目を付ける。

オーブンは210℃。
3〜4分焼いてみる。

そうであった、バターをぬると、よいかも知れない。

完成。


どうであろうか。
形と、表面のパリッとした感じは、どうしても違うものである。
やはり、高温でなくては、だめなのかも知れない。

しかし、味。

どうしてどうして、ちゃんと、あの、よく知っている
「ナン」の味がしている。
ヨーグルトが、ポイントなのであろう。

カレーも、まあまあ。

手作り、ナン、思ったより簡単で、それなりのものができる。

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