断腸亭料理日記2005

断腸亭大失敗の巻・甘酢は鬼門

天津丼

4月16日(土)第三食

先週のチューボーですよ!天津丼であった。

筆者けっこう、好きなメニューでもある(と、思っていた)。

オフィスの近所の中華料理屋・宝竜でもよく食べるものでもある。

再現してみたのであるのだが、はっきりいって、失敗。
みてくれはともかく、甘酢、である。

玉子焼は、焼き過ぎようが、なんであろうが、
食べられないものは、できない。

甘酢が、かなりまずい物になってしまった。
自分でも、こんなにまずいのは、久しぶり、、、と、思えるほどであった。

さて、このままでは、断腸亭、引き下がっては、男がすたる。
リベンジである。

まず、甘酢から。

中華スープ。
中華鍋に湯を沸かし、インスタントの鶏がらスープの素、XO醤、しょうゆ、
砂糖、塩、胡椒。

味見。この段階では、甘辛の濃い目を目指してみる。

火を止める直前に、酢、大匙2。黒酢1、と、普通の酢1、にしてみる。

たらばがに、はもったいないので、カニカマ。
ねぎを切り、ボールに玉子三個を割りほぐし、
カニカマ、ねぎを入れ、塩胡椒。

中華鍋を煙が出るまで熱し、油を馴染ませ、
玉子を投入。弱火。

おたまで、周りの玉子を中側に入れながら焼く。
そこそこで、ひっくり返す。

ちょっと、焦げたが、まあ許容の範囲。
あとは、余熱。

皿に、ご飯を用意。

さて、甘酢。

鍋に、火を入れ、水溶き片栗粉を用意。
投入。

げ、、ちょっと、固くなった・・・。
ほんの少し、湯を足し、緩める。
胡麻油をたらし、終了。

ご飯に玉子焼をのせ、甘酢餡をかけ、完成。

出来上がりの、みてくれは、先週と、大差ない。

さて、味・・・・・・・?!。

ああ、、、、、。だめ、、である。

妻に食べさせた、、餡が固い、、が、味はまあまあ、
と、いう。

少し考えてみた、、、。

気が付いたのであるが、筆者、本来、甘酢、嫌いなのである。
なにか、これ、致命的である。

以前にも書いているが、酢豚など、子供の頃から弱かった。
市谷の中華飯店で、売り物、であると聞いて、
嫌いなメニューであったことも忘れ、頼み、しばらく食べてから
気が付いた、という、間抜けなこともしている。

中華料理屋では、天津丼は、食べられる。それも、そこそこ、
うまいと思って、食べられるのは、なぜであろうか。
その店の味が、合っている、、、のか、、?

どっちにしても、酢、が、本質的には、ダメなのである。
もちろん、大人である。食べられなくはない。
また、標準的な味を目指して、味付けをする、ことも、まあ、できる、
かと、思う。

しかし、本来、苦手な味であるため、自分の目指す味が、わからない、
と、いうことなのではないかと思うのである。

また、苦手な味であるため、許容できる甘酢の味の範囲が
狭いのではないのか、、、。

う〜む、、、、よくわからぬ。

プロの場合どうなのであろうか。
プロの料理人でも、嫌いなものは、ないことはないであろう。
嫌いな味付けをしなくてはならない場合も、あろう。
うまく味付けができるのであろうか?

いずれにしても、甘酢は、、、、もうやめようか、、。

断腸亭、久々の大失敗である。




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