断腸亭料理日記2005

カレー・デリー・上野店

4月20日(水)夜

さて、夜。
段々温かくなってくると、カレーが食いたくなる。
それも、飛び切り辛い、ものである。

上野御徒町界隈、インド料理店、カレー店が集中している。
これは、御徒町駅の東側に、宝石店が集まっているのと
呼応したものである。

インド、スリランカは宝石の産地でもある。
日本にも宝石商として、昔から、この地域の人が商売に来ていたのである。
そして、この、御徒町界隈に固まって店を開くようになった。
インドの方がたくさんいれば、飲食店もできる。
こうした関係で、この界隈に、インド料理店やカレー店が
集まっているのである。
(余談だが、御徒町から歩いても15分ほどの
筆者の住む浅草近くにも、インドの方が、随分住んでおり、
カレーの匂いがよく漂ってくる。)

なかでも、ここ、デリー。
創業半世紀以上と、老舗である。
ここ、昨年一度書いている。

上野店、というが、上野広小路の交差点から春日通りを
湯島方向にしばらく歩く。右側。
天ぷらの天庄よりも先。
いわゆる、天神下。住所でいえば、文京区湯島、である。

店は狭い。
カウンターと二人掛けのテーブル席4つ程。

今日はタンドリーチキンセット¥1700にする。
ビール(ソフトドリンクでも可)、とサラダ、タンドリーチキン
カレー(どれか一品)である。

カレーは、筆者はいつも、この店で最も辛い、カシミールに決めている。

タンドリーチキン。 ココナッツミルクの香りがし、なかなかうまい。

カシミールカレー。

色は、濃いこげ茶。スープのようにシャバシャバである。
鶏肉と、ジャガイモが入っている。

食べ方は人それぞれ、色々であろうが、
このカシミールカレーは飛び切り辛いため、筆者は少しずつ、
かけながら、食べる。

滝のように汗が流れる。
これが、うまい。

辛いものを食べると、なにか、胃腸はもとより、身体中が汗と共に、
洗い流されるようで、爽快である。

きゅうりのピクルスと、オニオンスライスの辛い漬物が
テーブルに置かれており、これらも、うまい。
つまみながら、カレーを食べる。

なにかというと、思い出し、食べたくなる、
いつ来ても、安心できる味である。

HP



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