断腸亭料理日記2004

市ヶ谷・仏料理

グローブ・デュ・モンド

12月13日(月)昼
このあたりで、ほぼ、打ち止めであろうか。
市ヶ谷・牛込界隈ビストロ、レストランランチ巡り。

厳密にいうと、ここ、「市ヶ谷」ではあるが、「市谷」ではない。
(前に書いたが、町名は、市谷でお堀の外、
駅名が市ヶ谷で、ここは、千代田区である。)
千代田区九段北四丁目。
最寄駅が市ヶ谷であるため、人気店でもあり、入れることにした。

市谷・牛込からは、外堀を渡って、向こう側である。

中国飯店
もそばであるが、ここまで歩いていくのは、ちと、骨である。

駅というよりも、一口坂に近い。
土手沿いの道に面している。

人気店のため、12:00に会社を出たのでは、
とても入れない。
12:00過ぎると、列ができていることもある。

出かける用もあり、11:30に入ってみる。
さすがに誰もいない。

店はさほど広くはない。
カウンターと、テーブル数卓。

カウンターの一番奥に座る。
カウンターは厨房がそのまま、見える。
オープンキッチン、というよりも、ラーメン屋に近いか、、。

メイン1品にコーヒー、デザート付きが、¥1000ランチ。
前菜もついたものが、¥1500である。

公平を期すため、¥1000ランチにしなくてはいけない。

¥1000は魚のポワレと、鶏のローストから選ぶ。
鶏には、ピラフが詰めてあるらしく、腹にたまることを考えて、
こちらにする。

このへんが、男には、うれしいところである。
客として、どちらが大事、ということも、ないのであろうが、
ケーキ食べ放題、こじゃれたランチ、だけでは、毎日毎日、
客を呼ぶことは、つらいのではなかろうか。

さて、ラーメン屋状態のため、すべてが見えてしまう。
筆者と同年輩くらいであろうか、若干下であろうか、
髭のシェフと、アシスタントの青年(少年?)の二人。

ミスをしたのか、間違えたのか、時折、なにか、
シェフが小さい声で、怒っておられ、
青年は、何を言われても、「はい」、「はい」、と答えている。
料理人の世界は厳しい。

お客が入り始めると、目の廻るような忙しさである。
時間が勝負。たいへんである。
野菜をドレッシングと合わせて、パテを切って、盛り付けて、、。
青年もフル回転である。その合間に、怒られる。

また、手際もすべて見える。
付け合せの温野菜は、あらかじめ、作ってあり、出す直前に、一度湯通し。
鶏は生で、ピラフだけはあらかじめ詰めており、そこから、塩を振り、
その都度焼いている。

さて、食べる。

付け合せは、皮付きのじゃがいも、ブロッコリー、にんじん。

鶏は、皮面がパリパリに焼かれている。
「グー」よりも、パリパリ感は、高いのではなかろうか。

(ちなみに、見ていたら、やはり、皮面から、焼いていた。)
下に、たまねぎ、にんじん、ベーコン、あさり、などが細かく切られて、
煮込まれたトマトベースのソースが敷かれている。

若干、鶏の塩加減がきついようだが、このくらいの方が、筆者は好み。
これも、男の好みを考えているのであろうか。

パリパリの鶏の皮には、塩気が、合う。
とても、うまい。

中のピラフも、あたりまえであろうが、
きちんとスープで、炊き込まれているようである。

小さなパンが二個付くが、量も充分である。

デザートは、小さな容器に入った、キャラメル風味のババロア。

うまかった。

ところで、一食としては、これで充分なのであるが、
前菜付きで、¥1000は、いかがであろうか?
コーヒーと、デザートは、なし。

是非、ご検討いただけまいか?
(これ以上、客が入っても、しょうがないかな、、。

ともあれ、次は、¥1500の方である。

〒102-0073東京都千代田区九段北4-3-17 明君モナーク九段101
03-3221-6009
ぐるなび


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