断腸亭料理日記2004

市谷田町・ラーメン・くるり

11月16日(火)昼
さて、さて、市谷田町・ラーメン・くるり、である。

東京グルメ情報で、お膝元、でもあり、行かずばなるまい、
懸案の店であった。

この店、去年からあった、ようである。
近所にいながら、まったく、気が付かなかった。

オフィスからは、歩いて、10分ほど。
外堀通り沿い、一口坂へ続く、新見付橋の交叉点の程近く。

先週から、都合二回程。

1回目は、辛味つけそば。
そして、今日は、味噌ラーメン、味玉入り。

12:00、2、3人の列。

メニューは辛いつけそばと、味噌ラーメンの2品と、その大盛のみ。

店主なのか、店長なのか、比較的若い感じのお兄ちゃん一人。

カウンターのみ6、7席。

一人でやられているにしては、手際がよい。
淡々と2種のラーメンを作っている。
食べ終わって帰る客に、かける声の調子が、ちょっと、よい。
メトロのおじさん程ではないが、特徴がある。

さて、1回目、つけそばである。

これは、どんぶりに盛られた、太麺と、真っ赤なつけ汁。
つけ汁には、もやし、たまねぎなどの炒めた野菜が入っている。

辛さ自体は、見た目ほどではない。

なかなかうまいのであるが、なにか、切れ味が、ないように思う。
つけ汁の味、なのであるが、かすかなモッタリした感じが残る。
なんであろうか。

筆者、決して、太麺が嫌いなのではない。

この時点で、書こうかと思ったのだが、
味噌ラーメンも食べてからにしようと思った。

さて、今日の味噌ラーメン。
炒め野菜と、チャーシューがのっている。
細かい背脂。

スープは、ジャンルとしては、とんこつ味噌ということになろうか。
そこに、背脂どっさり。
「天下一品」の味噌味、と、言えば、わかりやすいであろうか。
粘度が比較的高い。

つけそばのつけ汁のベースも
基本的には、これであるかと思う。

先に述べた、かすかなモッタリ感は同じように、ある。

食べ進むうちに、気が付いたのであるが、
全体の印象としては、味は、濃い、のであるが、
本当に濃いのかというと、塩気という意味では、
さほどに濃くはない、と思われるのである。

天下一品も、もう少し、塩気は強いような気がする。

これが、筆者が、モッタリ感、切れ味がない、
と、感じた、もと、のような気がするのである。
もちろん、筆者自身の好みの中の話ではある。

いかがであろうか?

なにか、我ながら、重箱の角、のような話しでは、ある。
しかし、辛味つけそばは、かなり、面白いメニューであることは
間違いない。お試しあれ。



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