断腸亭料理日記2004

ラーメン・四谷三丁目・まるいち 9月

9月1日(水)昼

9月になった。
台風が過ぎた後、また暑くなってしまった。

昼、外さない店、と思い、四谷・津の守坂・水餃子、中華の“癒し系”「パオ」
まで歩いていくが、、「今日は、夜のみの営業・・・」。
あら、あら、、。

ここまで来て、他の展開を考えなければならなのはつらい。
それも、この暑さの中、、。

この荒木町、三丁目界隈は、店はいろいろあるが
急にというと、なかなか、これという店が思い浮かばない。
飛び込みで入って、外すのは、こわい。
ことに、このところの体調である。

仕方なく、この日記2004開始後、すぐに書いているが
「ラーメン・まるいち」にする。

この暑いのに、ラーメン、とも思うが、致し方ない。

やはり、この暑さ。空いている。

考えてみれば、この店も、“癒し系”であった。
旦那とおかみさんが、癒し系なのである。
いつもニコニコ、暖かい。

今日は、ワンタンメンに茶飯をつけて定食にしてみる。
(¥50増しである。)

前回、スープのことばかりで、麺について書いていなかった。
縮れ細めんである。

スープ。改めて、よく味わってみたのであるが、とんこつしょうゆ、
と言われているのだが、とんこつを煮出した場合に出る、
コラーゲンというのか、トロミのある部分が、まったくない。

その代わり、ここのスープにある独特なうまみ、風味は、なにか、
韓国の牛テールスープ・コムタンに近いような感じがしたのである。

ひょっとして、豚の骨だけでなく、牛の骨も
入っているのではないだろうか

まあ、不明であるが、他ではない味である。

また、ワンタンもうまいのであるが、
ここのワンタンは、飯田橋「高はし」
や、「元祖恵比寿」とも違う。

「元祖恵比寿」+「まるいち」=「高はし」という感じであろうか。

ワンタンの豚肉、エビなどの入った具の存在感、しょうが風味などは、
「高はし」が最も充実し、味も、比較的オーソドックスな中華のワンタンと
言えるのではないだろうか。

これに対して、「恵比寿」は豚が主でしょうがの風味が強い。
「まるいち」はエビが主であり、しょうがの風味は弱い。

茶飯。
実は、筆者は、ここのものは今日初めて食べた。
なにか、出汁で炊いているのであろうか。
しょうゆだけとは思えない、旨味のようなものがあるような気がした。

また、おしんこがつくが、大きめに切られた大根のおしんこ。
もちろん自家製であろうが、酸味の出た、ちょっと漬かり過ぎ気味の
感じも、なかなかよい。

「癒し系ラーメン屋」と命名しよう。

電話: 03-3351-6836

住所: 東京都新宿区四谷3-6 結城ビル1F


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