断腸亭料理日記2004

湯麺

8月23日(月)夜
風邪を引いてしまった。

涼しくなったらてきめんである。

夕方、外せない打ち合わせがあり、昼過ぎまで休み
夕方から出社。

8時、やっと終わり、御徒町。

微熱があるため、温かいもの。
湯麺。
タンメンである。

ラーメンのなかでも、今更、なぜ?湯麺と思われるかも知れぬが、
筆者、時として、食べたくなるメニューである。

この店も、どうということはない店である。
以前、やはり湯麺が食べたくなり、
「手のし餃子と湯麺」という看板にひかれて入ってみた。

JR御徒町駅から春日通りを湯島方向へ左側、2本目の路地を
曲がってすぐ右側。

カウンターとテーブルいくつか。

まったく普通の湯麺である。

キャベツ、もやし、にら、きくらげ、にんじんなどの野菜と
豚肉を炒め(いわゆる、肉野菜炒めである。)
これを、塩味の澄んだスープで軽く煮て
茹でた麺の上にかける、といった作り方であろうか。
(先に、茹でる?)

ラーメン専門店のメニューというよりは、どこにでもある
駅前の中華料理屋のメニュー。なんとなく、忘れかけていた
ものであるような気もする。

中華料理屋の清湯(チンタン)というのであろうか
澄んだスープに野菜の旨みが加わった、ちょっと塩気の強いスープ。

湯麺の場合、スープがさっぱりとしているため、
麺を啜った最初の一口は茹で上がったばかりの、
麺そのものの味がわかりやすい。

これも、なにか、なつかしい、湯麺のあの味、の一つ
を作っている。

どうもこの湯麺、餃子とセット。
餃子同様、中国東北部でよく食べられたものであるようだ。
いわゆる町の中華料理店は、旧満州から引き上げてきた方が
はじめたものも多い。その影響であろう。

野菜もうまいし、豚肉もうまい。
麺もスープもよい。

汗をかいて食べ終わる。

もちろん、寒い冬にもよいメニューである。

珍満
TEL : 03-3831-8801
住所 : 〒110-0005 東京都台東区上野3丁目28−10



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