断腸亭料理日記2004
7月8日(木)夜
さてさて、ねた切れ。
困ったときの、太助。
お助け、、、、(洒落です、、。)
9時頃である。
ここは、このくらいの時間になると、お客は少なめ。
大将も引っ込んでいた。
ビール。
ほどなく、大将、登場。
つまみ。
大とろ(三陸)、赤貝、活あおりいか、まこかれい、
ぼたんえび、しゃこ爪。
筆者、さほどに大トロにはこだわりはないのであるが、
これはもう、なにをかいわんや。
赤い部分よりも、脂の方が多い、まさしく、大トロ。
霜降りの牛肉のような、という形容詞があるが、
そんな形容詞も、どうでもいいくらいに、とろとろ、、、である。
噛むまでもなく、のどの奥に落ちていく。
また、近海もの。なまぐさ味などまったく、縁がない。
(ついでであるが、太助のマグロは赤身もたいへんに、うまい。
あま味さえ、あるのである。)
しゃこ爪。
文字通り、しゃこの爪である。これ、つまみにはけっこう、いい。
(以前に、自分でしゃこを、さばいたことがあったが、
しゃこの皮を剥くのは、かなりたいへんである。
海老よりも、トゲトゲが多く、痛い。
爪まで剥く前に、面倒くさくなってしまったのを、覚えている。)
茶碗蒸し(冷)。
さて、にぎり。
鰺(鹿児島・串木野)
鳥貝。
いつもの通り、みずみずしい。
さて、今日は初物。
しんこ。
しんこ、とは小肌の子供のこと。
新子と書く。
文字通り、新しい子で、いろいろなものを、新子と呼ぶ。
泥鰌(どじょう)なども、新子と呼ぶ。
なかでも、小肌の子を、指すことが多い。
この季節だけのものである。
ほんとに、小さい。3cmほどしかない。
さばくだけでも、たいへんそうである。
にぎりは、三匹で出てきた。
うに。
今日も、利尻の馬糞うに。
海苔なしのにぎり。
穴子!!
いつも書いているが、これは“幸せの味”である。
まったく、なにも言うことがない。
(今日聞いたのであるが、焼くときに笹の葉ではさむのは
火が通りやすい、から、ということである。)
海苔巻さび入り。
別名、鉄砲という。
海苔巻とは、かんぴょう巻きのこと。
これに、わさびを利かせる。
江戸前である。
以上。困ったときの太助寿司。
おいしかったです。
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