断腸亭料理日記2004
3月14日(月)夜
またまた、読者の方から、お勧めのメールをいただいた。
(ちなみに、「香喜」とは、別の方である。)
「たけちゃん」といえば、ここもおすすめ、ということで、
ご紹介いただいた。
と、いうことで、昨日の大山に引き続き、恐縮であるが
またまた、立ち呑み(立ち飲み)である。
筆者、夜の八重洲、というのは、あまり、行かないところでもあった。
八重洲はみんなが知っている、東京駅前である。
東京都中央区八重洲。八重洲は中央区であった。
外濠通りが境である。と、いうことは、東京駅は八重洲口も、千代田区丸の内である。
家康が江戸に幕府を開いた頃、
仕えていたヤンヨーステン、というオランダ人の
屋敷があったことで、八重洲の名がついた、ということは、有名である。
このあたりといえば、今は看板がかわっているらしいが、
「灘コロンビア」という、ビール注ぎの名人がいるビアホールがあり、
何回か来たことがあった。
さて、「呑うてんき」。(のうてんき、と、読むようだ。)
(NTTタウンページには「呑てんき」で登録されている。間違いであろうか。)
八重洲口からだと、外濠通りを渡り、左方向。
外濠通りからターミナルホテルのある、通りに入り、
さらに、路地裏である。
(このあたり、よく迷うのである。)
派手な電飾の看板と、カントリーな感じの入り口。
店の中も、カントリー、、、というのか、ベニヤ板、といった感じ。
立ち呑み用のテーブルに、おやじが鈴なり。
(断っておくが、ここで使う、おやじ、は、筆者自身も含んでいる。)
比較的早い時間である。
テーブルに、灰皿と、同じようなブリキの缶が置かれ、
みな、ここに、お金を入れておく。
注文して、運ばれると、そこから、必要な分を取っていく、という、
キャッシュオンデリバリーシステムである。
立ち呑みには、よごれ系と、おしゃれ系が、ある。
最近、ワインバーなども含めて、立ち呑みはブームであるという。
20代、30代の女性も、行くのか、、。
こうしたブームの店が、おしゃれ系、なのであろうか。
そして、伝統的な、酒呑みの、おやじ、がいくのが、
よごれ系。
(ちなみに、この、よごれ系、なる言葉は、某有名掲示板サイトの
「立ち飲み」スレからのものである。)
先日の、三田「たけちゃん」は、よごれ系、といって、よかろう。
きれい、きたない、清潔、不潔、の区分けではないであろう。
昨日の大山は、当然(?)、よごれ系、、。
違いは、女性が入れるかどうか、でもあろうか。
また、“ダメな感じ”のするところ、が、よごれ系か。
そういう意味では。ここ「呑うてんき」は、中間であろう。
おやじ、がほとんどであるが、女性がいても、
おかしくはない雰囲気である。
壁には、インテリアとして、例の、
大村昆のオロナミンCの看板などが、貼られていたりする。
この雰囲気、妙に落着く。
よごれ系は、立地にもよるが、初めて入る場合はそれなりに、
緊張する。定連さん率が高ければ、ルールもあろう。
ここは、随分、アットホームな感じ。
運んでいる女性、おじさんも、笑顔である。
お酒お燗。
アルミの小さなやかん、に入れられて出てきた。
つまみは、串揚げ盛り合わせと、油揚げにする。
串揚げは、たまねぎ、ウインナー、うずらの玉子、なす、の4本。
たまねぎが、大きくまた、厚い。ホカホカで、かなりうまかった。
また、油揚げは、厚いもので、焼いて、
オカカ、がかけられ、おろししょうが添え。
しょうゆをかけて、これも、ばかうま。
1合で、さくっと、出る。
〆て、¥950。
ぶらぶら、銀座線日本橋まで歩く。
立ち呑み、ちょっと、はまりそうである。
(もう充分はまっている、か。)
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