断腸亭料理日記2004

蛤の湯豆腐・小鍋立て

1月13日(木)夜
久しぶりに、まともな、池波レシピであろうか。

正月、蛤の吸い物で、酒を呑む、ということを書いたが
その、延長でもある。

寒い夜である。

湯豆腐で燗酒。
なんでもない湯豆腐というのも、色気がないので、
蛤の湯豆腐と、思った。

最近は、蛤は中国産のものが、安く入っている。

いつも買う、オフィスの近所のスーパーの
いちおう、特製豆腐(木綿)、水っぽくなく、うまい。
水菜が安いので、これも入れることにする。

帰宅。

蛤を塩水に入れておく。
砂を吐かせるには、時間が短いだろうか・・・。

土鍋に水を張り、昆布を入れておく。

炭を熾(おこ)し、火鉢に用意。

水菜と豆腐を切る。

鉄瓶で湯を沸かしておく。

準備完了。

土鍋を火にかける。

時間が短いが、致し方ない。
蛤を洗い、土鍋に入れる。

沸騰してきたら、昆布は上げる。

味付けは塩のみ。

火鉢に移動。

鉄瓶で燗をつける。

火鉢で、豆腐、水菜を入れて、始める。

ただの吸い物でも、蛤はうまいが、
こうして湯豆腐にするのも、なるほど、うまい。

しょうゆも、ねぎなど、他の薬味も、なにもなしにして、
塩味のみで、食べてみた。

豆腐もこれでも、充分。

水菜もよい。
ほとんど、火が通るか、通らぬか程度の、シャキシャキした
食感がよい。

水菜の味は、よく味わうと、蕪の葉のような風味がある。
仲間であろうか。

うまかった。


参考文献

池波正太郎のそうざい料理帖 深夜倶楽部

原典は 「池波正太郎 食卓の情景」新潮文庫


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