断腸亭料理日記2004
大根と油揚げの鍋1月31日(月)夜 これの変形版である。 梅安と萱野の亀右衛門の場面。 ******************** 「ま一つ、こんなものでもよければ、いっしょに箸を入れながら、 話し合いましょう」 畳に部厚い桜材の板を置き、その上の焜炉(こんろ)に 土鍋が懸かっている。 ぶつ切りにした大根と油揚げの細切り。それに鶏の皮と脂身を、 これも細切りにし、薄目の出汁をたっぷり張った鍋で煮ながら食べる。 ******************** このところ、「梅安」を読み返している。 この中でも、「梅安」は最も暗く、壮絶。 それにしても、この作品には、鶏と大根の鍋がよく出てくる。 簡単であるので、ウイークデーに作ろうと 鶏皮、と油揚げ。 例によって、鶏皮は、スーパーなどには売っていない。 帰宅。 炭を熾(おこ)す。 大根は、時間がかかるので、今日は、千六本にする。 ちなみに、同じ梅安には、あさり剥き身と、大根の千六本の 鉄瓶もお燗用に、かける。 熾きた炭は、火鉢に移す。 土鍋は今日は、しょうゆと酒で少し味を付けておく。 大根と、きざんだ油揚げを入れ、一度沸騰させて、火鉢へ移す。 鉄瓶で、燗をつける。(菊正宗) 毎度書いているが、この場面、長火鉢がほしくなるところである。 千六本であるため、すぐに、煮える。 ちょっと、しょうゆをたらして、食べる。 大根の味としては、大きく切った方が、やはりうまいが、 油揚げも、こうすると、いくらでも食べられてしまう。 うまかった。 やはり、こんなものがうまい。 |
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