断腸亭料理日記2004
4月17日(土)第3食
昼寝から起きて、5時。
しばらくすると妻が帰宅した。
夜は、寿司、ということになっていた。
寿司は、合羽橋の太助寿司である。
近所のうまい店 に書いている。
このところ、少しご無沙汰していた。
7時、一応予約し、自転車で向かう。10分もかからない。
店に入ると、客はカウンターに一組。(その後、ほどなく、満席に。)
カウンターの端に座る。
瓶ビール・キリン。
お通し。焼まて貝が香ばしくてうまい。
刺身盛り合わせ。
ほしがれい*1(常磐産)、甘海老、中トロ、たこ、あおりいか、
ほたて、青柳。
ほしがれいは、ポン酢。あおりいか、ほたては塩で。
青柳がみずみずしく、うまい。この時期、春から初夏は、貝の季節である。
ほたては、プリプリで甘い。
ここのたこは、江戸前の仕事というのであろうか。
いつも、甘く、柔らかい。店主の自慢である。
また、マグロのうまいのも、この店の安心できるところ。
岩牡蠣があった。やはり、常磐産という。
大きい。
造っていただく。プリプリ。
鳥貝にぎり。やはり、みずみずしい。
穴子にぎり。これも、ここの看板といえよう。
柔らかく、とろとろ。絶品。
冷酒、越路吹雪。ひじょうにさっぱりした酒。
鯵にぎり。大分産。
ここで「最近、うまい刺身、食べてなかったな〜」としみじみ思う。
貝も光物も、他で食べるとほとんどが、生臭い。
久しぶりに、刺身らしい刺身を食べている、実感が湧く。
最近、刺身は、スーパーで買ったものか、御徒町ガード下であった。
魚の味を、忘れていた。ちと、反省。
うに、つまみ。塩で。
目の前に、しゃこの爪があったので、つまみでいただく。
これは、甘ダレではなく、さっぱりとわさびがよい。
あさり味噌汁。
ヒモキュウ巻き、のり巻き「さび」入り。
メロン。
以上。
締めて二人で20k。
よい値段であるが、この内容である。値段以上の価値は絶対にある。
なにか、店主は今日、「(筆者を)今、教育してるんですよ」と
おっしゃっていた。
そういうことらしい。
*1星鰈:カレイ科の海水魚。全長約四〇センチ。
体は楕円形。有眼側は暗褐色をし、
ひれに黒い円斑が等間隔に並ぶ。美味。(大辞泉)
合羽橋・太助寿司
電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
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