断腸亭料理日記2004

神楽坂神楽小路・カレー・メトロ

4月28日(水)昼
昼休み、銀行へ。飯田橋である。
支店の統廃合で、段々遠くなる。
用は、30分ほどかかる。

何を食おうか。
飯田橋、神楽坂周辺もうまい店は多い。

カツカレーを食おう。
ランチのカツカレーは、好物の一つである。

メトロ。
神楽坂下から、神楽坂を登りはじめて、
右側の一本目の狭い路地が神楽小路。
カウンターのみ。おじさんとおばさん二人でやっている。
この二人、夫婦なのかどうなのか、謎。
おばさんの方は、おじさんへ苗字で呼びかけている。

しかし、二人、なかなか、いい呼吸。

カツカレーを頼むと、必ず
「カツ揚がるまで、少し時間がかかります~~~」
と、妙なリズムでおじさんが、いう。
これが、かなり、おかしい。いつも微笑んでしまう。
(先代三遊亭金馬師の落語居酒屋の小僧のような声とリズムである。)

少し待つが、左程のこともなく、できる。

ライス、カツ、カレー、生キャベツが添えられている。
ここのカレーは、ジャンルとしては普通のカレー。

目立った特徴はない。
ルウはスパイシーで、コクがあるが、
それとても、目立ったポイントではなく、普通にうまい。
カツも普通にうまい。(もちろん、揚げたて。)

カツにカレーをかけながら、ライスと共にガツガツと食う。

考えるとカツカレーというメニュー、不思議なメニューである。
(カツカレーは筆者もよく行く銀座の洋食屋スイスが発祥という。)
カレーにカツを入れる、という発想だと思う。
逆ではないかろう。

いずれにしても、油と脂、かなりヘビーな料理である。
カツカレーの場合、カレーの中に他の具はいらない。

やはり、こうした、カウンターだけの、
カレー屋が一番ピッタリ来る。

普通にうまいということは、大事である。
奇をてらった、妙な特徴などいらない。

こういう、定番メニュー、
いつ来ても普通にうまい、それが大事である。

場所柄、学生も多く、量も充分。


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