断腸亭料理日記2004
4月29日(水)夜
以前行けなくて、浅草のとさやへ行ったことがあった。
キムチ横丁の京城苑である。
御徒町、上野は、ここ以外にも丸井裏あたりは、焼肉店が多い.
キムチ横丁とはもちろん俗称であろう。
場所としては、御徒町の昭和通りを渡った先である。
何軒くらいであろうか、10軒以上はあると思うが、
焼肉店や、韓国朝鮮食材店が並んでいる。
京城苑は、このなかでも、決してきれいとはいえない。
しかし、往々にして焼肉などはこんな店のほうがうまい。
妻とともに自転車で向かう。
予約をするまでもないかと思ったが、
「他の予約が入ってて、、1時間くらいで食べられる?」
と言われてしまった。
今日はこれで引き下がるわけには行かない。
「1時間で喰おう!」
2階もあるが、1階の座敷に座らされた。
気合が入る。
ビールと、カルビ、タン塩、ハラミ、ホルモン、キムチ。
コンロは、炭でも、無煙でもなく、普通のガス。
ガンガン焼き、かつ、食らう。
タン塩は、柔らかく、厚切り。
カルビ、ハラミもうまいし、ホルモンも、いい。
ビールを呑むのも忘れて、夢中で喰う。
追加で、カルビもう一つ。青菜キムチ。ユッケ。
妻が、ライス。
ここは、なにがうまいかのか、というと、
食べてるときは、さほどに気が付かないのだが、
(たれの)味が濃いのである。
さらに、その濃さの中身の大きい部分を占めるのが、にんにくである。
結局、タレしかないわけであるが、
かなりの量のにんにくが入っていると思う。
青菜キムチがまた、うまかった。
いわゆる、透明なつゆに漬かった、水キムチであるが
この味付けが、また、濃い。
塩辛いというだけではなく、やはり、にんにく、塩辛(アミ?)、唐辛子
などなど、いろいろな複雑な味がし、それぞれが、濃い。ディープである。
苦手な人は、苦手かもしれない。
かなり癖になる。
総じて、B級のうまさなのであろうか。
1時間。完食。
なかなか、よかった。
その後の、数時間、寝るまで、腹の中から
にんにくが、戻ってくるような感覚に耐えなくてはならない。
焼肉を食った!!、という感覚である。
TEL 03-3831-0654
〒110-0015 東京都台東区東上野2丁目15−7
断腸亭料理日記トップ | 2004日記リスト1 | BACK | NEXT |
(C)DANCHOUTEI 2004