断腸亭料理日記2004
四谷三丁目交叉点から新宿通りを四谷方向へ
荒木町側へ2本目の路地。杉大門通を曲がってすぐ左側。
10人も入れない、カウンターだけの小さな店。
五十格好(?)の夫婦らしき二人だけでやっている店。
入ると、既に、満席。さらに一人が立って待っている。
寒いので戸を閉めて立って待つ。
5分ほどで空き、座る。
メニューはラーメン、チャーシューめん、ワンタン麺。
昼は、茶飯とおしんこの付いたセットもあるが
私は、わんたん麺に決めている。
スープはしょうゆ味。しょうゆの味が濃い目。熱い。
とんこつベースとはいうが、にごりや、脂は少ない。
背脂系でもない。さっぱりしている。
なにか独特のうまみと香りがある。
具は、海苔、チャーシュー、青菜がのっている。
この青菜は、小松菜だと思われる。
少し変わっている。
昼は、かなり忙しい。
しかし、夫婦二人、怒鳴りあうわけでもなく、
なにか、いつ行っても、とてもあたたかい印象である。
場所柄なのであろうか。
四谷三丁目の北東のこの一角の奥は、荒木町と呼ばれ
昔は花街として栄え、今でも、なかなかに、雰囲気のある飲み屋が多い。
この夫婦にはどんな歴史があるのだろうか、などと、つまらぬことを、考えてしまう。
私の思い込みかも知れないが、なにか、この店には、古きよき東京、
もっと言えば、江戸のあたたかさあるような気がするのである。
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