断腸亭料理日記

「お茶」について

今日は「お茶」について。

お茶は非常によく飲む。
名古屋の拙亭(せってい)には、4種類のお茶を置いてある。

1.緑茶
寿司屋用のお茶である。これは名古屋へ来て発見した。
パッケージに「寿司屋のお茶」と記してある。

お茶としてはあまり高いものではない。
特徴は粉茶であること。

煎れると、とにかく、濃く出る。
まさに寿司屋で出てくる、あのお茶である。

お茶というと、玉露など、かなり高価なものもある。
甘みがある、という。

しかし、お茶は渋く濃いものに、止めを刺す、と思っている。

ついでに、筆者は、寿司屋の湯飲みを使っている。
湯飲みは大きいものがいい。寿司屋のものがちょうどいい。
よく、貰ったものを使っている人もあるが、筆者は購入した。

それも、魚偏の字、鯉・鰤・鯛・鮪・鮎・鰹、、、、が 書き並べてある、
いかにも、寿司屋の湯飲み、というもの。

2.紅茶
これは、最近はあまり飲まないが、一応、置いてある。
牛乳からそのまま煮出したミルクティーは好物である。

3.茉莉花茶(ジャスミンティー)
これが、実のところ一番よく飲んでいるお茶である。

筆者は非常なお茶好き、と言ってもいいかも知れない。
食後といわず、朝といわず、始終飲んでいる。
緑茶ほどヘビーでないため、始終飲むこともできるのである。

また、日本茶でうまいのは、1煎目。
それ以降は味も香りもなくなってしまう。
ジャスミンティーに限らず中国茶は4,5回煎れてもへこたれない。
これも、何杯も飲む人間にとっては、好都合なのである。

中国では地域によって飲まれるお茶が決まっているようである。
北京ではこの茉莉花茶・ジャスミンティーが一般的なお茶である。
北京の飲食店では必ず、これ、が出てくる。
ことため、一昨年、北京へ行ったおり、一気にファンになってしまった。

4.中国緑茶(上海緑茶)
これは、日本では、かなり入手困難な品物である。
上海のものである。

やはり上海へ行き、知った。
上海ではこの「緑茶」がノーマルに飲まれているお茶であった。

色は、日本の緑茶よりも淡い緑色。
味は烏龍茶を薄く上品にしたような感じのものである。
(ちょうど、伊藤園の「金の烏龍茶」のような色。)

これは、うまい。

上海緑茶は、お茶っ葉本来の青い香り、というのであろうか
緑茶にある、葉っぱの香り、を持ちながら、烏龍茶に代表される
中国茶の飲みやすさを兼ね備えている。

今の日本人の味覚と嗅覚には、まことに合ったお茶ではないかと思っている。
(ひょっとして、「金の烏龍茶」はこれではないだろうか?)

中華街などへ行かないと手に入らない。
大切に飲んでいる。

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