断腸亭料理日記

 カレー(ただし、「ルー」のない場合)

   4月15日(木)深夜
   今日は忙しい一日。
   浜松へ出張。とんぼ返りで、名古屋へ。
   書類を処理し、明日、東京で仕事のため、8:48PMの
   700系「のぞみ」で帰京、帰宅。
   このところ、毎週、帰っている。

   今週は、妻はいない。海外出張である。

   明日は、さほど早くないため、夜更かし。

   深夜、カレーが食いたくなった。
 
   簡単に作ろう、と思う。
   しかし、いつもは買い置きがある、「ルー」が今日に限って、ない
 
   どうしたものか。
   ここであきらめては、断腸亭としては、いけない。

   とりあえず、冷凍庫にあった、鶏肉を解凍。
   玉ねぎ半分程度を、切る。1cm幅。
   じゃがいもも皮をむいておく。
 
   玉ねぎ、鶏肉を別々にバターで炒め、塩胡椒しておく。
   玉ねぎはしんなり、
   鶏肉は、にんにく微塵切り、とともに炒め、焦げ目をつける。
   火の通りが違うので、別々に。
 
   鍋に湯を沸かし、旨みのベースとして、コンソメを溶かし入れる。
   ここに、たまねぎ、鶏肉を入れ、じゃがいも、ローレルを入れ、煮込む。
   灰汁(あく)を取る。

   ルーがない。とりあえず、缶のカレー粉(S&B)を入れる。
   しかし、これではカレースープ、にもならない。

   「ルー」のようなもの、を作ろう。
   フライパンに、バターを溶かし、ホワイトソースを作る要領で、
   小麦粉を炒める。さほどの量はいらないであろう。
   (大さじ、一杯程度)
   バターも同量程度。

   ある程度、クリーミーになってきたら、ここに、香辛料を入れる。
   ターメリック(黄色い、色の素の香辛料)はあった。
 
   実は、筆者は、インド風に香辛料をバラバラに使い、
   さらさらのいわゆるインドカレーは学生時代から
   好きで、作っていた。(今回はこれではない。)

   しかし、香辛料類は、名古屋へ持っていってしまっている。
   他には、何があるだろう。
   肝心のレッドペッパー(赤唐辛子粉、辛みの中心)がない。
   しかたない。七味唐辛子。これを、小匙二杯、どかっと、入れる。

   山椒があった、これも。この他に、シナモン、ナツメグなど
   ある物、を入れる。

   この香辛料の入ったペースト状のクリームを炒め、よく混ぜる。
 
   煮込んでいる鍋に、ダマ、にならないように、溶かしながら混ぜ入れる。

   ん、そこそこ、カレーらしくなってきた。
   なぜか、冷蔵庫にチャツネもあったので、これも。

   味見。
   やはり、なにか足らない。バターを少し、足す。
   ん、ん。
   ほんとは、ヨーグルト、、なども入るといいか。
   ん、ん。
   トマトである。インド風でもトマトは入る。
   今から、水煮を入れていては時間がかかりすぎる。
   ケチャップにしよう。
   これも大匙一杯ほど、混ぜ入れる。

   味見。
   ん、よしよし。カレーらしくなった。
   しばらく、煮込み、完成。

   冷蔵庫にあった、ロールパンをオーブンで温めて、
   食べる。
 
   抜群にうまい、とはとても言えないが、そこそこに食える。
   ちょっとシナモンが強かったかな。

   しかし、それらしいものができるものである。
   小麦粉のルーはあまり入れすぎると、蕎麦屋のカレーのように、糊状に
   なってしまうので多少控えめにしたので、市販のルーに比べると
   少し、ゆるめにできたが、これは、これでいい。

   緊急避難、ありあわせカレーであった。

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