断腸亭料理日記2024

浅草田原町・焼鳥・鳥なお

4654号

9月27日(金)夜

さて、今日は田原町の焼鳥[鳥なお]。

ちょっと久しぶり。
内儀(かみ)さんが取っていた。

17時半から。

暖簾を分けて入ると、先客はなし。
我々が最初であった。

カウンターに掛ける。

ここはおまかせ、5500円、のみ。

瓶ビールをもらう。

徐々に、席が埋まってくる。

まずはこれ。

すりながし。

じゃがいもと玉ねぎ。
比較的、ここの一品目に多いかもしれない。
洋食だとポタージュという。
火を通した野菜を裏漉して出汁で割ったもの、
と、いってよいのか。
優しい味である。

そして、焼鳥、一本目。

ささ身で、上にこんもり山わさび。

こんなに載せたら、さぞや辛かろう、と思うが
そうでもない。もちろん、分かってのせているので
あろうが。

毎度書いているが、ここの火の入れ方のすごさ。
脂のないささ身など、すぐにパサパサになってしまうと思うが
実に柔らかくしっとりとした仕上がり。
炭火の遠火でじっくり、なのか。

次は、ハツ。

鶏の心臓。
レバーとともに売られているのでよく食べるが
半分に切って、血管などもきれいに取ってある。
これ、意外に脂があるのである。塩のみだが、
うまい。

膝軟骨。

これはあまり売っていなかろう。
膝というが、どのあたりなのか。
コリコリだが、柔らかい。

肝。

レバー。
まぶされているのは、さわやかな青山椒粉。
たれだが、ごく薄い。
これもまた、焼き加減は絶妙。他にはない。
半生ではなくちゃんと火は通っているのだが、
ふんわり、柔らか。

箸休め。

ほんのちょっとのおひたしなのだが、こういうものが
ここの真骨頂なのであろう。おそらく和食の修行を
きちんとされている。
ほうれん草、椎茸、菊の花、花がつお。
ちょっと酸味がある。それも柑橘の。
まさに、手練れ、であろう。

再び、焼鳥。

ふりそで。羽の付け根部分。
脂もありまた、コリっとした食感。
載っているのは、これは辛味大根のおろし。

そして、次は、これ。

もも、なのだが、ねぎとしし唐がはさまっている。

これも塩、なのだが、ここの焼鳥は、どれも
見た目にも美しいと、思われまいか。
もちろん、それぞれに最適な焼き具合に仕上げ、
うまい。

そろそろ、終盤。

野菜。
蓮根。
片面には焦げ目を付け、反対側は付けていない。
もちろん、ほどよく火は通っている。

意図してやっていると思うが、おもしろい。

そして、これ。

焼き物の最後だが、ここのスペシャリテ。
きんかんとつくね。

きんかんはほんのり温かい程度。
と、いうことは、生?。
今さらながら気が付いたのだが、どうなので
あろうか。

お新香、漬物?。

比較的よく漬かった、きゅうりと、
向こう側山芋。
ぬか漬けではないと思うのだが。
漬物になるのか。

最後。
いつも通り、焼きおにぎりもあるのだが、
今日は、そぼろご飯もあるというので、
私はもらった。

温泉玉子のせ。

一口だが、これもよい。

いつも通り、うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。

また。

 

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