断腸亭料理日記2024

ドームから、そば・神田まつや

4560号

5月11日(土)第一食

土曜日。

よい天気。

気持ちがよいので、ちょいと後楽園へ
行ってみようか。

先日もちょっと書いたが、最近、坂道にはまっている。
この土日、ドームで、とある坂道グループのとある人の
卒コンがある。Day2を配信で観るつもりだが、チケットを
買って観にいく予定はない。
外からでもどんな感じなのか、見てみよう、か、と。

坂道グループの卒業コンサートというのはなかなかに
興味深い。そもそも坂道グループは卒業することが
おそらく義務付けられている。そして、その人の名前を
冠した卒業コンサートは誰でも開けるわけではない。
なん回もセンターを張ったような、人気のある人だけ。
多くはライブの最後はオリジナルの白いドレスを
着るのだが、まるでお嫁に行くよう。なん回も続けて
いるので、もはやお約束の様式、伝統芸になっている。
また、秋元氏の方針なのであろう、ライブ自体、曲、
いわゆるセットリスト、演出などもかなりの割合が
その本人の自由のようで、アイドル人生の総決算、集大成、
文字通り一世一代。過去の人の卒コンDVDを大方観たが、
皆違っており、ドキュメントとしておもしろいのである。

切通し坂をのぼって、本郷三丁目、そして、東富坂を
くだって、後楽園。

自転車を駐輪場にとめて、入ってみる。

15時前。ライブは18時からだが、ドームのまわりは
もう、すごい人。

もちろん、ライブにきたファンの人々。
なにか独特の雰囲気。

若い男性が多くを占めるが、意外に女性も3割程度は
いるのか。
男性は例の推しの名前入りタオルを首にかけ、
女性は、メンバーの衣装をコピーしたと思われる
ものを着ている人もいる。

なるほど。
こういう感じなのか。

卒コンなので、通常のライブとも違うのであろう。
特に卒業する人が推しだった人にとっては。
なにか、期するものがあるような表情。
やはり、推しは、神、なのであろう。

やっぱり、かなり気圧される感じ。
ここにくるには、かなりハードルは高い。
早々に退散。

“帰り道は遠回りしたくなる”というわけでも
ないのだが、坂をまたのぼるのは、大儀なので、
神田をまわろう。
後楽園から、まったく坂なしでも帰れる、
のである。

水道橋から猿楽町。

なにか食べようか。

讃岐うどんの店が二軒あるのだが、
どちらも、もう看板。
つけ麺、でもないか。

駿河台下のカレーやは、、、、列。
残念。

靖国通りを東へ。

ん!。
[まつや]。

15時半。
土曜で列?、かと思ったら、珍しい、
列はなし。
これはラッキー。

暖簾を分けて、入る。
一人、とお姐さんにいうと、どちらでも、と。

入ってすぐの机に掛ける。

お酒、冷(ひや)と、つまみはなにがよかろう。

つけとろそばの、とろろだけ。

品書きには、特に書いていないが、
お姐さんに聞いてみると、それなら、
吸いとろ、と。

吸いとろは、[やぶ]で言っていた。
品書きにも載っている。

なるほど。
もりも頼んでしまう。

酒がきた。

そば味噌をなめながら、一杯。

そして、吸いとろ、もきた。

味はしっかり濃いのだが、粘度は気持ち、ゆるめ、のよう。

ここでそばとろを食べたことがあったかどうか
憶えていないが、同じものであろう。
そばをつけるには、ちょうどよいだろう。

もりも、きた。やっぱり、それなりにずらして
くれているよう。

あれ?。
わさびがない。吸いとろには付いていたが、、。

前からそうであったか、別料金、100円のよう。
付いていたような気がするが、気のせいか。

やはり必要なので、もらう。

あらためて、ここのそば。
気持ち白い、か。そして、気持ち太め。

箸にわさびを付けて、一箸分つまみ、つゆにそばの先
1/3をつけて、一息で手繰る。

ここのつゆは、東京下町の濃さ、だと思うが、
そして、これもほんの気持ちだが、甘め、か。

そして、老舗にしては、盛りが多め。

一気に手繰る。

うまかった。
ご馳走様でした。


神田まつや

03−3251−1556
千代田区神田須田町1−13

 

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月 | 2021 7月

2021 8月 | 2021 9月 | 2021 10月 | 2021 11月 | 2021 12月 | 2022 1月 | 2022 2月 | 2022 3月 |

2022 4月 | 2022 5月 | 2022 6月 | 2022 7月 | 2022 8月 | 2022 9月 | 2022 10月 |

2022 11月 | 2022 12月 | 2023 1月 | 2023 2月 | 2023 3月 | 2023 4月 | 2023 5月 |

2023 6月 | 2023 7月 | 2023 8月 | 2023 9月 | 2023 10月 | 2023 11月 | 2023 12月 |

2024 1月 | 2024 2月 | 2024 3月 | 2024 4月 | 2024 5月 |

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2024