断腸亭料理日記2024
4583号
6月10日(月)夜
さて、めいた鰈、で、ある。
お祭りの前に小鮎とともに買ったのだが、
食べなかった。
しょうがないので、パックのまま冷凍庫に
突っ込んでおいた。
月曜、夜食べることにし、午後、冷凍庫から出して
冷蔵に移して置いた。
ムニエルだと、焦がしバターにパセリか。
パセリを買っておく。
夜、出してみると、まだ溶け切っていない。
やはり。12時間程度はかかるか。
外に出し、流しのステンレスの上にパックを
反対向きにし、置いておく。
やはり、金属の上に置いた方が早く溶ける。
20時頃。
やっと溶けた。
あまり馴染がないと思っていたが、この季節に
出回るものなのか。
昨年も今年も千葉産。千葉はどこであろうか。
東京湾か、外房か?。
調べると、東京湾、船橋漁協なんという名前が出てくる。
ほう。
古くは、江戸前で獲れていたのであろう。
あまり名を知られていないのはなぜであろうか。
出すと、こんな感じ。
鰈で最もよく見る、真子鰈(まこがれい)よりも
多少ずんぐりむっくり?。目の間に板状の突起がある。
これが触ると痛い。それで目板、もしくは目痛。
二説あるらしい。
裏。
まあ、なんてことはないか。
真子鰈は、細かいが鱗がある。だが、これは鱗はないよう。
そのまま、頭を落とし、腹を出す。
きれいに洗う。
両面塩。
トレーに移し、両面、強力ををまぶしておく。
パセリをみじん切り。
ちょっと多めに。
フライパンを加熱し、たっぷりとオリーブオイル。
鰈投入。
火加減は中火。裏を下にした。
表(黒い方)から焼くのか、裏(白い方)から焼くのか。
どちらが正解であったか。
フレンチだと盛り付けた時に上にくる方から、であった。
どれだけ違うのか、よくわからぬが、芽がある方、
やはり黒い方が表に感じる。
で、あれば、反対であった。
ともあれ、スプーンで上から油をかける。
アロゼ、なのだが、上側の粉を固め、かつ、
上からも身に熱を入れるため。
これをしないで、表裏を焼くだけでは、中心まで
火が通らない。
上も固まり、下側に焦げ目が付くくらい、か。
フライ返しで、ひっくり返す。
反対側もよい色まで。
いいかな。
皿にあげておく。
焦がしバター作り。
色が付いてきたら、
パセリみじん切りも投入。
焦げるので、すぐに火を止める。
皿に、鰈をのせ、ソースをかける。
出来上がり。
どうであろうか、パセリが多かったのか、
バターが少なかったのか。
後者であろう。
どうもケチってしまう。
ビールを開ける。
切ってみる。
中はこんな感じ。
上から油を掛けて焼くと、中までちゃんと火が入る。
ソースが少な目なのだが、塩味はそこそこ足りている。
鰈、平目類のムニエルというのは、うまい。
鰈だと、オーソドックスな真子鰈、平目だと
舌平目。
大幅に味が違うのかといえば、実際には、そこまで
違わない。
魚というのは、目をつぶって食べるとプロでも
ほぼわからないという。微妙な違い。
今日のめいた鰈と真子鰈の違いは、香り、くらい
であろうか。真子鰈の方が多少強いか。
ともあれ、うまい鰈のムニエルができた。
今日は、成功、で、ある。
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |
2018 5月 |
2018 6月|
2018 7月|
2018 8月|
2018 9月|
2018 10月|
2018 11月|
2018 12月|
2019 9月 | 2019 10月
| 2019 11月 | 2019 12月
| 2020 1月 | 2020 2月 |
2020 3月 |
2020 4月 | 2020 5月
| 2020 6月 | 2020 7月
| 2020 8月 | 2020 9月
| 2020 10月 | 2020 11月
| 2020 12月 | 2021 1月
| 2021 2月 | 2021 3月
| 2021 4月 | 2021 5月
| 2021 6月 | 2021 7月
2021 8月 | 2021 9月 |
2021 10月 | 2021 11月 |
2021 12月 | 2022 1月 |
2022 2月 | 2022 3月 |
2022 4月 | 2022 5月 |
2022 6月 | 2022 7月 |
2022 8月 | 2022 9月 |
2022 10月 |
2022 11月 | 2022 12月 |
2023 1月 | 2023 2月
| 2023 3月 | 2023 4月 |
2023 5月 | 2023 6月 |
2023 7月 | 2023 8月 |
2023 9月 | 2023 10月 |
2023 11月 | 2023 12月 |
(C)DANCHOUTEI 2024