断腸亭料理日記2024
今日はちょっと変則、麺類二種。
4599号
7月9日(火)第一食
田原町・寿二丁目・自家製麺 うるち
さて、ここ。ご存知であろうか。
先日の[みつヰ]のなんと、隣。
昨年9月の開店。もう有名店。某サイトの評価3.68。
鳴り物入り、といった感じ。
先に[みつヰ]があったので、あえてここに
店を出したのであろう。
なんでも荻窪やら、中央線方面の有名店で修業した、
とのこと。
が、私は[みつヰ]は気付いていたのだが、
ここはまったく知らなかった。
今日も暑い。最高気温34.5℃(12時22分)。
特に並ぶこともないようなので、13時半頃。
入って、カウンターに掛ける。
まだ、近隣のサラリーマンの昼飯時間という
四人組に、一人の男性白人観光客、など。
ここのメニューは「東京醤油ラーメン」「東京塩ラーメン」
「つけめん」「油そば」に、餃子もある。
自家製麺で、定番の味、なのか。
せっかくなので、醤油に味玉にしてみる。
きた。
チェーシュー、メンマ、なると、海苔、ねぎ
まさに、定番。
麺。
ちょっと、太目の平打ち。
スープの色がなかなかに美しい。
食べると、うーん、あまりに普通。
いや、それだけ、バランスの取れたうまいしょうゆ
ラーメンといってよい。
出汁。なにかがと突出しているいうことでもない
ように感じる。敢えて言えば滋味深いというような
形容詞が合っているのかもしれぬ。
チャーシューも焼いたクラシックなものではなかろうか。
背脂ギトギトでもない、これだけ定番のしょうゆであれば、
麺ももう少し細く、ノーマルでもよいように思うのだが、
なぜ太くしているのか。
ともあれ。
今の時代、これだけノーマルなしょうゆラーメンで
臨むのは、よほどのことであろう。
台東区寿2-9-16
03-5830-6556
7月10日(水)第一食
ソース焼きそば
最近、実は、というほどのこともないが、
ソース焼きそばばかり食べている。
やはり暑くなると、どうしても食べたくなる。
中華風の麺に焦げ目をしっかりつけた焼きそばも
好きだが、ソース焼きそばは別物として、うまいし、
食べたくなる。
ご当地焼きそばというのも日本中にあるし、有名な
ものも多いし、皆、うまい。
だが、ソース焼きそばの発祥というのは、浅草と
考えてよいのではないかと考えている。
毎度書いているが明治終わりから大正の頃。
洋食が流行、その洋食を象徴する味がソースであった。
それを色んなものに使う中で、お好み焼きの原形である
どんど焼きが生まれた。どんど焼きは池波正太郎
少年の大好物であった。そして、それを中華麺に
展開したのがソース焼きそば。
浅草になん軒か残っていたソース焼きそば店はその
名残であったのではなかろうか。
最も東京らしい、浅草らしいソース焼きそば、
というほどのこともないのだが、なんとなく、こんな
感じというものが定着してきた。
全国各地に地ソースというものがあるが、東京には
おそらくたくさんあったのだろうが、今はほぼない。
それでも、吉池の地下で見つけた、これ。
東村山のポールスタアというところのものを買ってきて
使ってみている。
麺はマルちゃんの三食。肉は豚挽き肉。
これに野菜炒め用のもやし中心のカット野菜。
麺はレンジ加熱し柔らかくしておく。
フライパンに少し油を引き、挽肉から炒める。
これは脂が出るまで完全に水分を飛ばす。
そして、カット野菜。これは一袋全部入れてもよい。
キャベツの芯などあれば、あらかじめ潰しておく。
ある程度火を通して、焼きそばを投入。
よくほぐし、マルちゃん添付の粉ソースを投入。
これもよく混ぜ、先のポーラスターのウスター
ソースを投入。ここに水分が入っているので、
水はなし。
味見。ソースを追加。水気をよく飛ばす。
皿に盛り付け、青海苔をかけ、出来上がり。
まず、ソース。ここだけではなく、東京地ソースは
どちらかといえば、甘めが多かったのではなかろうか。
ここがよい。
肉は、豚小間を使っていたが、最近は豚挽。
しっかり水分を飛ばすと、濃いソースの味がしっかり入り、
うまい。そして、野菜。これは炒め加減はまったく気にしない。
野菜炒めではない。ペヤングのキャベツはうまいではないか。
まあ、こんな感じである。
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