断腸亭料理日記2024
今日は金曜だが、今週一回配信では気が利かぬので、
臨時に配信。
引き続き、年越し。
市谷[鮨太鼓]のお節が途中であった。
弐ノ重
車海老具足煮(長崎産)、磯つぶ貝、数の子白麹漬け、
からすみ、さわら西京焼き、はじかみ、合鴨スモーク、
煮物(里芋、人参、はす、くわい、筍、ふき、椎茸、
梅生麩)、りんごコンポート
これ、添えられていた栞から書いているのだが、
二つ落ちている。
合鴨の下の巻物、八幡巻き、それから大きく目立つのが
蛤であろうか貝殻にのせてある、焼きうに。
八幡巻き、巻いているのは豚肉か。なかなかうまい。
八幡巻きというのは、甘辛く煮たごぼうの肉巻き。
豚だったり、牛だったり。ごぼうには脂がよく合う。
和食では定番。
なぜ八幡巻きというかというと、京都南部の八幡(やわた)市が
古くからごぼうの産地であったからという。和食の定番。
余談だが、なぜ八幡市かというと石清水八幡宮があるので。
八幡(やわた、はちまん)という地名は滋賀県近江八幡市、
北九州市八幡(旧八幡市)、千葉県には本八幡など全国に
あるが多く、八幡様があるから。
八幡巻きは八幡市の郷土料理でもあり、元来は、肉ではなく、
どじょうやうなぎで巻くものであったよう。
さて。
今度は[馥香]の中華お節。25,000円也。
壱ノ重
合鴨肉の蜂蜜ソース焼き、鶏肉の梅肉ソース焼き、
車海老の鬼殻炒め、彩色野菜の甘酢大根巻き、椎茸の香味煮、
菜の花の湯葉巻き、ホタテのスモーク、馥香特製チャーシュー、
魚肉の五色巻き、クラゲの和えもの、キュウリの甘酢漬け
弐ノ重
海老のチリソース煮、アサリの山椒煮、ピーナッツの八角煮、
かぶの柚子風味甘酢漬け、牛スネ肉の醤油煮、蝦夷鮑の
オイスターソース煮、中華風豚肉の塩漬け、よだれ鶏、
ズワイ蟹肉とカリフラワーの寄せもの、穴子の重ね煮胡瓜風味、
ピーカンナッツの飴炊き
中華なので、合鴨があり、チェーシューがあり、よだれ鶏があり、
肉系が[鮨太鼓]のお節に比べるとずっと多い。
正直、和のお節は魚系や煮物、珍味ばかりで、飽きてしまうので
ありがたい。
和がそうではないということではないのだが、
中華の方もかなり手間が掛かっている様子。
壱ノ重に入っている、魚肉の五色巻きはちょうど蒲鉾のよう。
中華にも蒲鉾のようなものがあるのか。
神田[まつや]のそば。
開けると、
事前情報通りに、ねぎ、なし。
紅白の前半で、今年はそばをゆでる。
生わさびを買っておくのを忘れていたので、なし。
そばはうまくゆでられた。
[まつや]のうまいそばで年越しができるのは、やはり
ありがたい。
紅白は、紅組勝利で終わった。
ジャニーズが出なかったから、という者があるようだが、
そんなことはあるまい。敢えて言えば、勝つべくして
勝ったと。あいみょん、あのちゃん、Ado、に留まらず、出演女性シンガー、
アーティストの方が存在感が明らかにあった。元気がいい。
NHKに限らないかもしれぬが番組制作の幹部にも女性が
増えている?のもあるか。よいことであろう思う。
あけて、元朝。
炭を熾し、火鉢で餅を焼く。
もちろん切餅を焼く。
関西出身のタレントが四角い餅がどうやってできるのか
知らない。不思議だと、言っていた。
そんなものか。あれはね、昔はついた餅を四角く広げ、
冷めて堅くなったら包丁で四角く切るのである。
のし餅と言っていたと思うが、大きな伸ばした状態で
米やで売っていた。これを届けてもらって自宅で切っていた。
私など切らされたのを憶えている。
雑煮。
左、大根のなます酢だこ入り。
右は東京名物べったら漬け。
雑煮は鶏ガラ出汁のしょうゆ味。
鶏肉に里芋、小松菜、三つ葉。
前にも書いたが、里芋を雑煮に入れるのは、里芋が
主食であった頃、縄文の名残の儀礼食、か。
午後、産土神(うぶすながみ)の鳥越神社に初詣。
産土神というのは、正確には生まれた土地を守護する
神様(鎮守)のこと。
日本中、どこの土地にもおそらくくまなく神社があり、
鎮守する管轄(?)の神社があるのであろう。
まあ、神道の考え方で神社側で勝手に決めているのだが。
これ、地縁ということだが、神社信仰というのは、
歴史的にも必ずしも地縁に限らない。離れた神社を
信仰することも別段構わぬはずだが。
我々が住む、東京下町はお祭りが盛んで、この決まった
担当の神社の氏子に住人は自動的に編入され、祭に
参加することができる(ところが多い。町内会に入る
ことが条件だったりもするが。)
最近は、年越し、深夜の初詣はもう気力がなくなった。
祭が盛んなので、初詣に訪れる人も多いのであろう。
午後でも、外の歩道まで続く、列。
さほど寒くないので、助かる。
鳥越の千貫神輿、
にもご挨拶。
鳥越祭のカレンダーを買って、甘酒をいただき、
初詣、終了。
さて。
正月三が日に、これだけの災難がきてしまったが、
むしろ、これ以上起きない、、、?、ことを祈念
しよう。
台東区柳橋2-14-2
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