断腸亭料理日記2024
4488号
1月20日(土)第一食
たまにはこういうものが食べたくなるし、
ここに書いてもよいだろう。
書いている通り、私はオムライスでも
フワトロではなく、よく焼いた玉子焼きの方が
好きである。
外で食べられるところもそう多くもない。
天気もあまりよくなく、寒いので、自分で作ろうと
決めた。
オムライスの歴史というのは、ウィキペディアに
詳しい。
明治30年代の銀座[煉瓦亭]だったり、
ケチャップライスを薄焼き玉子で包んだものは
大正14年に大阪市難波の「パンヤの食堂」という
洋食店で「オムライス」と命名したのが最初という。
まあ、そう難しい料理でもないので、明治終わりから大正に
掛けて東京、大阪、各地で複数生まれたものであろうことは
想像に難くなかろう。
いわゆる、フワトロオムライスは、昭和60年(1985年)伊丹十三監督
作品の映画「たんぽぽ」が最初なのであろう。
以後、日本橋[たいめいけん]でたんぽぽオムライスという
名前で出されるようになったが、それ以前には
[たいめいけん]にはなかった。まあ、伊丹監督考案
であったのであろう。
フワトロもうまいし、画期的であったとは思うのだが、
今となって、やっぱりちゃんと焼いたものの方が、
得意であったことに気が付いた。
もちろん、半熟卵が食べられないわけではないし、
スパゲティーカルボナーラであれば、半熟のソース状に
するのがベストだと思っている。
だが、どちらかといえば、玉子は火をきちんと通した方が、
好き、ではある。特に冷たくなった半熟卵がの生ぐささが
苦手。
ご飯は、冷凍庫にあったバターライス。
同じく、凍っている鶏もも肉一枚を解凍。
1/3ほどを細かく切る。
フライパンに油、鶏肉を炒める。
鶏肉は、トマトと煮る。
確か、資生堂パーラーのチキンライスのレシピは
鶏肉だけ先にトマトで煮る。
トマト缶カット1/4ほどを入れる。
煮詰める。
このくらいまで。
塩胡椒。
冷凍バターライスをレンジ加熱。
玉ねぎみじん切りをは既にバターライスに
入っているので今日は不要。
熱くなったら、フライパンへ。
しゃ文字でほぐし、混ぜながら炒める。
ケチャップ。
このケチャップはデルモンテ。
ケチャップはカゴメ、ハインツあたりが今、東京で
売っていると思うが、デルモンテのケチャップは
濃いように思う。
チキンライスやスパゲティーナポリタンの場合
ケチャップは煮詰めて濃くする。
デルモンテのものだと、これが必要なさそう。
OK。
これはここで置いておいて、玉子へ。
玉子二個を割りほぐす。
別のフライパンにバター。
玉子はバターで焼いた方が、うまかろう。
ほぐした玉子を投入。
強火でよく焼く。
チキンライスを皿へ。
焼けた玉子のフライパンをひっくり返して
のせる。
デルモンテのケチャップを掛ける。
出来上がり。
チキンライスと薄焼き玉子のバランスがわるいが、
まあしょうがない。
やっぱり、玉子はこのくらい焦げ目が入る
程度に焼いた方がよい。
時代に逆行しているのかもしれぬが。
これも、うまいオムライス。
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