断腸亭料理日記2024
4511号
2月20日(火)第一食
昨日よりも、さらに暖かくなった。
晴れ間もあって、最高気温は、なんと23.7℃(12時32分)。
もう少しで夏日である。
今日は、かつカレーを食いに行こう。
先月初めて行った、秋葉原[とんかつ檍のカレー屋
いっぺこっぺ]。
あそこは、よい。
14時半前に出る。
当然、もはやコートはなし。
このままほんとの春になるとも思えぬが、
暖かいのは、身軽になってありがたい。
元浅草の拙亭から昌平橋通り沿い、外神田三丁目の
[いっぺこっぺ]までは南に降りて、西。
全部で2kmほど。
まあ、どう行ってもよいのだが、御徒町駅は通らない。
人、車ともに多く、特に最近は歩き慣れぬ外国人も
わさわさ。できるだけ人の少ない裏通りを選ぶ。
着いて、入る。
券売機で、前回同様、ロースかつカレー、
1200円也を購入。
こんな時刻であるが、カウンターは一杯。
流石の人気。
待って、きた。
かつが、ドーンとのって、キャベツ千切り、
カレーとご飯の盛も多い。
かつの切り口。
この厚み。
やはり、ロースかつはこのくらいの厚みがほしい。
そして、しっとりした肉の切り口。
お分かりになろうか、中のみずみずしさ。
揚げ方も、ほんものの達人技であろう。
最近、厚みのあるロースかつを塩梅よく揚げるのは、
なまなかなことではないことを改めて強く認識している。
幸い、上野浅草周辺には、達人の揚げるとんかつや、
洋食やが多いので、もはや上手く揚げるのはあたり前
にも思えてもいたが、実際、そんなことはない、と。
正直のところ、そうでないところもある、と。
脂身もしっかりとした存在感。
やはりカレーを掛けてしまうのがまったくもって、
もったいない。
もちろん、塩だけで。
うまい。
サクサクの衣の歯ざわり、しっとりとした肉のうまみ、
脂身のうまみ。
塩が三種類用意されているので、卓上にある
小皿に三種出して試してみた。
が、なんのことはない、私、はっきりいって、
違いがわからない。
塩だけ慎重になめれば別かもしれぬが、脂・油と
豚肉の強い味に合わせると、判別は難しい。
皆さんはいかがであろうか。
カレーは、くせは強くはないがなかなかスパイシー。
コクもある。
十分にうまいカレー、で、ある。
かつは最後の一切れだけ、カレーにつけたが、
ほぼ、かつだけを食べて、カレーはご飯だけで食べた。
こうなってくると、はたしてカレーが必要か、
と思えてくるかもしれぬ。
が、これは、そうでもない、のである。
ただのとんかつ定食ではなく、とんかつはうまいし、
これにカレーライスが付くだけでも愉しく、うれしい
ではないか。
そして、最後にカレースタンドの最強メニュー
かつカレーとしても愉しめる。
これは、すごいことでは、なかろうか。
蒲田の[檍]本店というのは私は行ったことはないが、
以前からのカリスマ的有名店であったと聞く。
商売人としてチェーン化というのは、まあ、考えること
ではあろうが、とんかつだけの店ではなく、かつカレー店と
しての展開も考えた。
とんかつを追及するのであれば、あくまで、ノーマルな
かつの味を愉しんでほしいと思うはずである。
カレーと合わせ、かつの味を消してしまっては、
台無しだ、と。
だが、そう思わなかった。
卓見だったのではなかろうか。
二度おいしい。二倍おいしい。
うまかった、うまかった。
ノーマルでも、私にはかなりのボリューム
なのである。
腹もかなり一杯。
ご馳走様でした。
千代田区外神田3-5-3
03-6384-0015
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