断腸亭料理日記2023
4410号
9月6日(水)夜
さて。
予告通り、というのか、材料を買ってあったので
ボローニャ・ソース、いわゆるミートソースの
スパゲティーを作らねば。
ボローニャというのはイタリアの都市の名前。
北部、ちょうど長靴の付け根あたりの内陸の町。
ボローニャ大学というのが、11世紀設立といい、
ヨーロッパ最古、とのこと。
ボローニャというとNHKで井上ひさし氏の紀行番組を
観たのを思い出す。学術と文化の街。私はいい加減な
カトリック教徒だが、氏もカトリック教徒で、
カトリックの人間がイタリアの都市を訪問すると、
そこここにある歴史のある教会に圧倒され、
様々、考えさせられてしまう。そんなことが
印象的であった。
ともあれ。北部なので肉、なのであろう。
「教えて日高シェフ!最強イタリアンの教科書」
ソフリットといって、玉ねぎ、セロリ、にんじんのみじん切りを
ひたすら炒める。ボローニャのお母さんなどは、とにかく
炒めることよ、などというが、これがたいへん。
2〜3時間。
日高シェフのレシピを見ると、多少のショートカット技を
みせている。炒めてオーブンに入れて1時間。
あるいは、炒めた後、フライパンのふたをして極弱火で
20分、とのこと。蒸し焼き、とも書かれている。
これであれば、だいぶ楽である。
レシピの1/2量で作る。
玉ねぎ1/2個、セロリ1/2本、にんじん1/2本、
それぞれ、ぶんぶんチョッパーでみじん切り。
フライパンにオリーブオイルを引き、軽く炒める。
ここから、一番小さい五徳で最弱火、ふたをし置く。
日高シェフのソフリットのレシピ写真を見ると
スパイスカレーのいわゆる飴色玉ねぎよりも浅い色。
ただかなり色が付いている。
中間で水を加え、強火にし炒め、もう一度ふた、極弱火。
水を足すのは裏技として、スパイスカレーでもある。
蒸し焼き、である。
これを2回ほど。
こんな感じで、どんなものであろうか。
よさそうではある。
別のフライパンに挽肉、オリーブオイル。
合挽で200g程度。
炒めるというよりは、焼く、という指令。
多少、塊があってもよい、と。
焦げ目も付ける、とも。
こんな感じか。
煮込む鍋に移し、ここに赤ワイン。
煮立てて、油や肉のうまみをこそげ取り、鍋へ。
トマト缶カットをさらにへらで潰す。
量は、レシピで1kg、なので、2缶なのだが、
多いか。
1と1/2程度にしてみようか。
全部を鍋へ。
よく混ぜて、ローリエも。
塩とナツメグ。
これで、20分。
味見。少し、塩。
そこそこにはなったのではなかろうか。
スパゲティーをゆで、ゆだったら、
フライパンでソースと和える。
パルミジャーノ・レッジャーノもおろし、
盛り付け。
ビールを開けて、食べる。
なかなか、よくできた、のではなかろうか。
時間も1時間程度。
ただ、考えたのだが、うまいミートソース
というのは、どんなものだろうか、という問い。
意外に、これ、皆さんも思い浮かばないのでは
なかろうか。
それこそ子供の頃の給食にもあったし、
なん十回、なん百回、ひょっとするとなん千回、
食べてきたと思うが、まずいというミートソースと
いうのもないが、これぞぴか一、というものもない。
イタ飯やで、プロのものも食べたこともあるが、
皆、うまい。
なぜであろうか、わからぬが、
不思議な料理かもしれぬ。
イタリア、ボローニャで食べると、違うので
あろうか。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、いうことで、断腸亭料理日記、明日から
しばらくお休みをいただきます。
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |
2018 5月 |
2018 6月|
2018 7月|
2018 8月|
2018 9月|
2018 10月|
2018 11月|
2018 12月|
2019 9月 | 2019 10月
| 2019 11月 | 2019 12月
| 2020 1月 | 2020 2月 |
2020 3月 |
2020 4月 | 2020 5月
| 2020 6月 | 2020 7月
| 2020 8月 | 2020 9月
| 2020 10月 | 2020 11月
| 2020 12月 | 2021 1月
| 2021 2月 | 2021 3月
| 2021 4月 | 2021 5月
| 2021 6月 | 2021 7月
2021 8月 | 2021 9月 |
2021 10月 | 2021 11月 |
2021 12月 | 2022 1月 |
2022 2月 | 2022 3月 |
2022 4月 | 2022 5月 |
2022 6月 | 2022 7月 |
2022 8月 | 2022 9月 |
2022 10月 |
2022 11月 | 2022 12月 |
2023 1月 | 2023 2月
| 2023 3月 | 2023 4月 |
2023 5月 |
(C)DANCHOUTEI 2023