断腸亭料理日記2023
4338号
5月14日(日)第一食
さて、鮨が食いたくなった。
もう、お馴染み、立ち喰い鮨[浅草まぐろ人]の
雷門。
いつも生ビール一杯にかなり食べて、5000円程度。
まあ、回転ずしの値段とは違うが、江戸前鮨として
そこそこちゃんとしている。
ここは御徒町にも二軒あるのだが、入ったことはない。
どうなのであろうか。
今度のぞいてみようかしら。
日曜の午後。
雷門界隈は観光客でごった返しているが、
なぜかここはすいている。
14時すぎ。
入るとやっぱり、先客はそこそこ年配の女性が一人。
いつも長い行列を生んでいる数軒隣のどら焼きの
[亀十]は今日は休みのようだが、別の店の
行列が歩道を埋めている。
すいていても外国人観光客が一人ぐらいいることも
あるのだが、浅草の大多数の観光客とここのお客は
やはりずれているのであろう。
ここのビールは生だけ。生をもらって、
白身といか。
左から活平目、鯛、すみいか。
平目も鯛もしっかり厚めに切ってある。
すみいかも歯応えよく、うまい。
次は、光物。
左から、さより、小肌、〆鯖。
ここのさよりは生、であろう。
さよりの旬は春と秋という。もうそろそろ
春はおしまいか。
小肌も〆鯖もよい塩梅。
次は、ふぐ。
ぽん酢しょうゆがかかっている。
ぷりぷりでよい歯応え。
まだまだ、光物。
鯵と鰯。
鯵は大きなもののよう。
鰯は飾り包丁の切り口がきれいである。
今日もあった春子ではなく、小鯛の昆布〆。
それから、しまあじと、かんぱち。
しまあじとかんぱちはいつもどちらがどちらか
わからなくなる。
別々に頼めばよいのか。
まあ、どちらにしても、うまいのだが。
軍艦二種。
白魚と生しらす。
どちらもうまいもんである。
白魚はまだしも、生しらすは、魚やで買ったものは
生ぐさくてだめである。鮨やの鮮度でなければ。
白魚というと初春というのが江戸からの相場で
あったと思うが、かなり長い期間ある。
この前の天ぷら[みやこし]でもあった。
珍しいものがあった。
蒸し鮑。
海苔でとめて、肝付き、甘いたれ付き。
江戸前鮨では、定番の種。夏のもの。
塩蒸し、などともいうが、多少堅い、か。
あさりの味噌汁。
先客の女性が、味噌汁の味が違うと板さんに
話しすと、板さんは、あー、作る人が決まっていない
んですよ、と。
なるほど。いつもより、出汁感が薄いような、、。
鰹。
きれいなもんである。
初鰹といってよいのであろう。
このみずみずしさが、鰹の要諦。
魚やに並んでいるものでは到底お目にかかれない。
いつもあっただろうか。
ヅケだが、中トロ。
いや、これは中トロ以上の脂ではなかろうか。
これが、まずいわけがない。
格別。
柔らかく、うまみにあふれている。
かなり腹も一杯。
最後、巻物。
鉄火巻。
中トロもそうだが、毎度書いている通り、
ここはまぐろの仲卸の経営。
いわば専門。
生、なのかもしれぬ。
うまかった、うまかった。
ご馳走様でした。
やはり勘定は5000円ほど。
これだけ食べれば、大満足。
?
台東区雷門2-18-12
03-3847-7139
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