断腸亭料理日記2023

天ぷら・白いか・穴子・鮎

4368号

7月1日(土)夜

さて。

久しぶりに天ぷらでも揚げようか。

むろん、天ぷらというのは四季にそれぞれ
種があって、それぞれうまいのだが、本質的には
揚げ物なので、夏に食べたくなる、と、いってよい
のであろう。

え?!、じゃ、揚げ物はなぜ夏なの?。

うーん、なぜだろう。
煮物、鍋は冬だし、、、。

消去法?。
かもしれぬ。

ともあれ、天ぷらだ。

吉池に買出し。

前にも書いているが、ここ数年ではなかろうか
きすをとんと見なくなった。
ついでに、めごちなども。
やはり、獲れないのであろうか。

穴子、毎度お馴染み対馬産。
細いものだが、ほんの少し安くなっている。
これ、一本。

ん!。
小鮎、琵琶湖産。

小鮎といっても、もう夏も近いからか、少し大きい。
一盛、買おう。

それから、いかは?。
やっぱり、すみいか・もんごういかはさすがに
ない。

刺身用の白いか、長崎産。
さばいたもの。
これにしようか。

大根、1/3と、予備の天ぷら粉を買って帰宅。

これ。

穴子が400円弱、小鮎が300円台、白いかが400円台。

白いかというのは、なにか?。
全国で同じいかでも呼び名が違う。
また、逆に同じ呼び名でも違ういかを指すことが
よくあるので、名前はあてにはならない。
長崎、福岡、、九州日本海側ということか、で
白いかというと、和名ケンサキイカのことのよう。

ともあれ。

天ぷら油を用意。
胡麻油ベースのもの、冷蔵庫にストックしてある。
揚げ鍋に移して、余熱をしておく。

穴子はぬめりを取るために塩をしてよく揉んで
水洗い。これを3回、4回繰り返す。
やはりぬめりは生ぐささの原因になる。
煮穴子よりも天ぷらの場合、より注意しなければ
いけない。

ぬめりが大方取れてきたら、よく水洗い。
塩が残らぬように。

縦に半分に切って、さらに半分。

このあたりで、大根もおろしておく。
お膳に、白い紙を折ってのせた皿。
天つゆ・桃屋のつゆも用意。

プラスチック容器に天ぷら粉を用意。
切った穴子を入れ、両面まぶす。

ボールに全卵1個を割りほぐし、水、氷2個。

余熱後、切ってあった揚げ鍋にもう一度点火。
180℃に設定。

ボールに天ぷら粉を投入。
気持ち、かための衣を目指す。

粉を入れて、さっくり合わせ、

粉をまぶした穴子をボールの衣に投入。

油温は180℃、に上がっている。
油に投入。

四切れ一度に入れた。
細いので、すぐに揚がるだろう。

1分、2分はかからなかったか。

揚がったら、すぐ食べる。

ビールも開ける。
よく揚がったが、やはりちょいと細い。

よし。
また立って、今度は、いか。
片面だけ皮をむいてあるよう。
残った面もむけるのか、わからぬが、私、
いかの皮をむくのは、苦手。
このまま、揚げちゃえ。
同様に衣を付けて、揚げる。

投入すると、すぐに丸まってしまった。
やはり、皮をむいていないからか。
隠し包丁でも入れるのか。
まあ、自分で食べるには十分であろう。
こちらは、さらに短く、1分ほど。

揚がった。

丸まったが、味は上々。
コリっとした歯触りもよい。

小鮎は、水洗い。

衣を付けて、

揚げる。

骨ありなので、比較的じっくり。
全部揚げてしまう。

揚がった。

よく揚がってはいるのだが、
やはり、大きいので、腹が少し苦い。

まあ、それなりにうまいのだが、
腹、出した方がよかったか。

久しぶりの天ぷら、今日はいかが、No.1。

 

 

 

 

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