断腸亭料理日記2023
4380号
7月25日(火)第一食
暑いので、辛いものばかり食べているが、
やっぱりカレー。
先日の、上野[デリー]のカレーを始め、
インドネイティブに近いカレーにしても、
あるいは、家で作る、ルーのカレー、
または、自作のインドカレー。
[日乃屋]のカレー、[ゴーゴーカレー]その他
チェーンのカレー。
そばやのカレー南蛮。
まだまだあるが、これだけバリエーションのある
メニューという料理も珍しかろう。
ラーメンとどちらが多いだろうか。
どっこい?。
ともあれ、やっぱり国民食といってよかろう。
今日、思い付いたのは、新宿紀伊国屋書店の
地下にあった、カレースタンド[モンスナック]の
カレー。
おだやかなシャバシャバのカレー。
ご飯が確か、ラグビーボール型に盛られていたか。
肉は、豚バラ。
辛くもない、どちらかといえば、素朴といってよい
ようなカレーであったが、かなりうまかった。
高校時代、新宿が通学路だったので、よく食べていた。
紀伊国屋書店に入ると、カレーの匂いが階段を伝って、
ビルの中に漂っていた。
30歳の頃か、もう少したってからか、懐かしくなって
食べに行ったことがあったが、なんだか味が変わったように
感じたものである。
調べてみると、この店は、今は西口の
野村ビルに入っているよう。
懐かしくなって、なん度か再現してみようと
思ったのだが、なかなかぴったりしたものには
ならなかった。
またやってみるか。
考えるに、シャバシャバなので、ルーのカレーではない。
スパイスが立っているわけではないので、
いわゆるインドカレーのレシピでもない。
煮込みのスープカレーのような?。
ただ、北海道のスープカレーよりもシャバシャバ。
玉ねぎ、にんにく、生姜。
トマト缶。豚バラ。
こんなところでよいだろう。
バラは、ちょっと厚めがよいか。
塊を買って、切る。
玉ねぎは1個、スライス。
にんにくは、生姜はみじん切り、それぞれ大さじ1/2ほど。
まずは、豚バラから焼く。
しっかり焦げ目を付け、脂も出す。
こんなものでよいかな。
肉をあげて、玉ねぎ、にんにく、生姜を炒める。
火は強めで、多少焦げ目を付けながら、
しんなりするまで。
OK。
煮込むのは、豚バラなので圧力鍋がよいか。
焼いた肉と炒めた玉ねぎ、にんにく、生姜。
ここに、カレー粉。大さじ2、くらい。
今、カレー粉はインデラカレーの缶を使っている。
炒めたフライパンに水を入れ、温め、フライパンに
ついたうまみも入れる。
水をさらに足し、トマト缶カットを半分。
赤唐辛子粉、大さじ1/2弱。固形ブイヨン1つ。
トマトの入れすぎは禁物。
味はともかく、見た目が赤くなってしまうのである。
赤いとどうしてもカレーらしくないではないか。
これでふたをして、点火。
加熱、加圧。
圧が上がって、中火のまま5分。
消火し、放置調理。
30分後。
あー、これでも赤くなってしまった。
さらにカレー粉、黄色を強めるためターメリックも。
塩を入れ、味見。
カレー粉オンリーだと、やっぱりカレーとして、
あまりにも深みがない。
ベイリーフ3枚、クローブ4〜5粒、クミン小さじ2程。
どれもそのまま入れる。
10分ほど煮込む。
味見。
OK、スパイシーさはだいぶよくなった。
ただ、豚バラからかなり脂が出ており、
玉ねぎもほぼ溶けているので、粘度が強い。
少し水を足し伸ばす。
味見。こんなものかな。
ご飯は冷凍を解凍加熱。
皿へ。
酒悦の甘酢らっきょと、同じく元祖福神漬け。
ふむふむ。目指すところ、昔のモンスナックのカレーに
だいぶ近付いたのではなかろうか。
シンプル。
まだ、もう少し、伸ばし方がよいか。
やはり、豚バラの脂である。寂しいが半分でもよかった。
お替りは、水を足し、さらに煮込んだ。
これで、かなり、近くなった。
ルーでもない、インドカレーでもない、
なかなかないが、こんなカレーが、
うまいもんである。
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