断腸亭料理日記2023
2023年令和5年癸卯
明けましておめでとうございます。
本年が皆様におかれましてよい年となることを
お祈り申し上げます。
相変らずの断腸亭料理日記ですが、
飽かずに、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
断腸亭錠志
さて。
年が明けて癸卯。癸卯はミズノトウと読む。
十干十二支(ジュッカンジュウニシ)というが、いわゆる
ご存知の子、丑、寅、卯、、、の十二支の頭に甲(きのえ)、
乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、
己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、
癸(みずのと)、の十個の干という要素を付ける。
甲子(きのえね)に始まり、乙卯(きのとう)、丙寅(ひのえとら)
といった具合に双方を順に組み合わせていく。
順に組み合わせていくと、60通りになるが、六十年でこれが一周して
また同じ組み合わせになる。これが還暦。
と、いうことで、旧臘から書いているように、私を含め
1963年昭和38年癸卯生まれの皆様は、今年2023年令和5年癸卯で、
六十歳還暦となる。
少し前までは、還暦は長寿でもあり子供に戻る、めでたいというので、
赤いちゃんちゃんこ贈るなんということもしていた。
人生100年時代などといって、今はそんなことをしている人は
少なかろう。
まあ、自分があと40年も生きるとはとても思えないが、
少なくとも老後という言葉にはあまりあてはまらないようにも
思われる。
また、60歳といえば定年退職であった。先日も書いたように
先に退職している私は別だが、一般の企業では定年が延長され
あと数年は仕事を続ける方がほとんどであろう。
六十歳という区切りも少なくなりつつあるのであろう。
ちょいと、中途半端な還暦?。
時代はどんどん変わっている。最近とみに感じる。
ともあれ。
今日は、毎年、あまり変わりない年越し。
4239号
12月31日(土)〜1月1日(日)
昼、自転車で出て、神田[まつや]に年越しそばを
買いに行く。曇りでそこそこ寒い。
拙亭のある元浅草から神田須田町までは秋葉原を越えて、
自転車で30分弱。
大晦日でも秋葉原はなかなかの人出。外国からの
観光客が目立つか。
[まつや]は店ではなく、毎年同様裏の販売スペース。
事前にTELで予約をしておいたもの。
三人前を買って帰路。例年、長く上野広小路の[うさぎや]で
どらやきを買っていたがコロナになり、列が外に作られ
寒い中とても並ぶ気にはならなくなってやめていた。
中央通りを広小路まで戻ると、あれま、同じ。
やっぱり外に長い列。
これ、どうにかしてもらえまいか。
やめよう。
自宅そばの[竹隆庵岡埜]でよいか。
こごみ大福と、栗きんつばを買って帰宅。
帰宅すると、これも例年通り、お節が届いている。
市谷の[鮨太鼓]のもの。届けてもらえるのが
ありがたい。
昨年までは、ちらしずしも付けていたのだが、
量が多いので、今年はお節のみに。
壱ノ重
付いている栞を書き出してみる。かまぼこ(鈴廣)、伊達巻
(これは自家製・筆者)、ゆず柿、田作り、黒豆、いくら、
なま酢(三浦野菜)、栗きんとん(江戸屋弘東園 川越いも使用)、
鰊昆布巻、子ヤリいか。
弐ノ重
車海老具足煮、磯つぶ貝、数の子白麹漬け、からすみ、鱒味噌焼き、
はじかみ、鴨スモーク、麩まんじゅう、煮物(里芋、人参、はす、
くわい、筍、ふき、椎茸、梅生麩、穴子八幡巻き)
毎年買っているが、年々味が薄くなる。
やはり、時代なのであろう。甘いものも段々薄味に。
うまかったのは、昆布巻き、八幡巻き。やりいかは
子がパンパンに入っていて、かなりうまい。
[まつや]のそば。
開けると、
いつものことだが、ねぎが付いているのが、おもしろい。
紅白途中にそばをゆでる。
生わさびを忘れてしまったので、なし。
いつも乾麺のそばばかり食べているが、流石に[まつや]の
生そばはうまい。
元旦。いつも通り、火鉢に炭で餅を焼く。
雑煮。
しょうゆ味で鶏がら出汁、入るのは鶏肉、小松菜、里芋、
三つ葉。餅はお替りして、二つ。
あけて、天気になったので、内儀(かみ)さんと
ぶらぶら歩いて、初詣に産土神の鳥越神社へ。
鳥越自慢の千貫神輿。
今年こそは、ノーマルな祭りに戻ってほしいもの。
夜は、鴨。
正月は、近所の鶏肉店で買った国産鴨肉。
立派である。
裏。
もちろん鍋。内容はねぎのみ、しょうゆで食う。
これに尽きるだろう。
スライス。
ねぎ。
脂身から脂を出し、焼く。
鴨の脂でくたくたになったねぎが堪えられぬ。
国産鴨肉は、冷凍でないのもあり、みずみずしいし、
うまみも濃いような、、。
気は心、ではあるが、よい正月、である。
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