断腸亭料理日記2023

立ち喰い鮨・浅草まぐろ人・雷門出張所

4387号

8月5日(土)第一食

さて、毎度お馴染みの[浅草まぐろ人]。

暑いが、やっぱり鮨は喰いたくなる。

前回は、上野広小路

に行ってみたが、今日は、いつもの雷門

へ行こう。

灼熱の14時すぎ。

この時刻、土日でもここはそう混まない。
雷門あたりも、一時期に比べれば、暑さのせいか
人通りは少し減っている。

入って、カウンターへ。
先客は、奥に一人。

ビールをもらう。
ここは生のジョッキだけ。

まずは、白身といか。

いかは、すみいか。
白身は生〆平目と、鯛。

すみいかは、心地のよいプチっとした食感が
うまい。

そして、いつも通り、光物。

小肌、鯵、鰯。

小肌は半身でも、かなりでかい。
だが、〆方はちゃんとしている。
これが、この店の身上であろう。。

鯵も鰯もきちんとした目利きを経たもので、
うまい。

まだ、光物。

光物に入れるのか、入れぬのか、議論があるかもしれぬが、
違いのわからぬ、毎度お馴染み、
かんぱちと、しまあじ。

これで、値段が違うのが、またおもしろい
ではないか。
それならば、安い方を二つもらってもよさそうだが、
まあ、どちらもうまければそれでいいじゃないか。
また、これ、なかなかきれいに切ってあるではないか。

そして、〆鯖。
小肌同様上々の〆具合で、うまい。

次は、これ。

生しらす軍艦と、蒸し鮑(あわび)。
蒸し鮑は、甘いたれ付き。

生しらすというのは、伝統的な江戸前鮨の種
ではないが、うまいもんである。
ここには、ほぼあるので、頼んでしまう。
魚やで買うと、やはり鮮度に問題があることが
多いと思う。やはり、こういうものはプロの目利きに
任せるのがよいだろう。

そして、蒸し鮑。
立ち喰いで、これが食べられるのは、なかなか
あるまい。
江戸前仕事。夏の種の代表である。
手間もかかるし、価格もよいので、どこにでも
あるというものでもない。
柔らかく、滋味深い味。

そして、

まぐろ仲卸経営の[まぐろ人]看板のまぐろ。

中トロと、赤身ヅケ。

中トロはなかなか厚く切っている。
よい色で、よい脂。
ヅケもよい塩梅に漬けられている。

次は、ふぐと平貝。

ふぐも、ほぼいつもあるのではなかろうか。
ぽん酢しょうゆ付き。
もちろん、江戸前鮨の種ではないが、この夏に
あるのは、なんであろうか。
普通、ふぐといえば、冬だが。
食感はちょっとコリっとしたふぐらしいのだが。

書いている通り、貝類はあまり食べぬのだが、
平貝だけは別。あれば必ずもらう。
このサクサクとした食感がよい。

かなり腹一杯。

最後も、いつも通り、鉄火巻、細巻。

味噌汁ももらう。
浅利。

鮨やの味噌汁というのは、鰹節を味噌にそのまま
入れて出汁を出すというのを聞いたことがある。
東京のやり方なのかどうかわからぬが、濃厚な
出汁が出る。独特な味になるので、ある程度
わかるものである。

最後に海苔巻、というのは、習慣なのであろう。
なぜ、最後に巻物を食べるのか。
まあ、腹一杯にするため、で、あろう。

以上。

ご馳走様でした。
うまかった。

勘定は、まったく意識していないが、
今日も、4,200円程度。
なぜか、いつもほぼこの値段。
おもしろいもんである。

 

浅草まぐろ人

台東区雷門2-18-12
03-3847-7139

 

 

 

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