断腸亭料理日記2022
4172号
9月13日(火)〜14日(水)
さて、引き続き、ダイビングのために訪れた沖縄。
予定であれば、真っ直ぐに目的地の慶良間諸島渡嘉敷島へ
行くはずであったが、那覇から島へ渡る高速船が台風12号の
影響が残り、全便欠航。
それで、急遽那覇にホテルを取り泊まることになった。
牧志のハイアットリージェンシーにチェックイン。
近所のステーキ店で沖縄ステーキ、オリオンビールで
遅い昼飯。
朝早かったので、ホテルに戻り昼寝。
TVを視ていると、コンビニのCMでアーティストのHYが
沖縄天ぷらのPRをしていた。
なるほど。
全国のコンビニは地方毎にその地場の人向けに
地方限定の商品を出している。
沖縄天ぷらというのは、存在は知っていた。
昔から町々で個人営業のファストフードのように
揚げたものを売っていると。
夜、昼間歩いた牧志市場あたりの廃墟感の漂う
アーケード、国際通りのコンビニを探索してみる。
またまた、オリオンビールと様々な沖縄限定と
思われるものを買ってきた。
3大手チェーンどこも沖縄限定のものは置いているのだが
比較的充実しているように見えたファミマのもの。
オリオンも色々ある。
ただ麦職人とサザンスター、どちらも発泡酒。
なぜかコンビニにはオリオンの“ビール”はあまり
置いていない。
オリオンはアサヒビール系なので、スーパードライを
置いてもらうために、オリオンでもビールは置かない
のかもしれぬ。(むろんスーパードライは置いている。)
ポーク玉子のおにぎり二種。
これは東京のファミマでも最近見かけた。
全国版の名前はスパムおにぎりなのだが、沖縄ではポークという。
チキナーというのは沖縄限定。
そもそもチキナー(清菜)というのは、沖縄の辛子菜、
シマナーの塩漬けで、豆腐と炒めてチキナーチャンプルー
になると。
これは炒めてあるものをはさんでいるかもしれぬ。
胡麻油が入っているのか、香ばしくうまい。
もう一つは油味噌で内儀(かみ)さんが食べた。
上のカップは「朝すば」。“すば”は“そば”の
沖縄方言の音なのであろう。
朝用ということか。
お湯を入れるだけで沖縄そばができる、と。
内儀さんが朝用に買った。
チルド、で、ある。
どんなものか。
袋のもの二つ。
左が沖縄天ぷら。
上間というのは、沖縄市の沖縄天ぷらと弁当のチェーンのよう。
左がいかで、右が魚。魚は、さば?、あるいは白身?
食べてもわからなかった。
衣が厚くフワッ系。内地の天ぷらというよりは、
フリッターといった感じのもの。
右はアガラサーという。
お菓子のようなものであろうと買ってみた。
黒糖の蒸しパン。ほんのりあまい、蒸しパンにしては
ずっしりとし、モチモチしていてなかなかうまい。
これも沖縄市の具志堅商店というところのもの
のよう。
コンビニで沖縄の名物が買えるのはよいではないか。
さて、翌朝。
朝すば。
入っているのは、見た目、麺と少しのねぎと紅生姜。
お湯を入れるだけと書いてあるが内儀さんが作ったので
つゆは粉が入っていたのか、、覚えていないよう。
半信半疑で食べてみたが、これ、立派に沖縄そばとして
成立している、と、少なくとも私には感じられた。
十分うまいのである。その上128円、安っ。
考えてみれば、沖縄そばは堅めの麺のゆでおき。
チルドのゆで麺でまったく問題はないのである。
つゆのだしは鰹と豚というが、それほど完成度を
問われない、のかもしれない。
さて。青空が出て、天気はよい。
今朝の大問題。渡嘉敷島行きの船が出るのか?、
で、ある。
内儀さんがTELをなん度もして確認。
お!、出るよう。
ホテルをチェックアウトし、
9時出港。多少早めにタクシーで泊(とまり)へ向かう。
これもそう時間はかからない。
マリンンライナーとかしき。
那覇市には港は二つあって、那覇港と泊港のよう。
那覇港は空港寄りの入り江にある。
調べたが確認しきれなかった。以前のNHK
「ブラタモリ」でやっていたような記憶がある。
今は埋め立てられているが、以前このあたりは沖合の
岩礁であったといっていたような気がする。
また王府の首里からは地続きでこちらの方が近かった
のもあって主要港であったと。
時代とともに那覇港の方に機能が移っていったようだが、
幕末のペリーは日本の浦賀にくる前に琉球に
寄っているが、ペリーの上陸記念碑もここにある。
ともあれ、歴史のある港のよう。
今は、今回の渡嘉敷だけでなく、座間味、久米島、
南北大東島行きの客船や巨大なフェリーが発着する
沖縄の離島への玄関口になっているよう。
欠航していたせいかほぼ満席、小一時間。
が、これ、今日はまだ波が残っており、かなり揺れた。
船に弱い人は皆、グロッキーになっていた。
つづく
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