断腸亭料理日記2022
4044号
3月2日(水)〜
さて、トルティーヤチップス、で、ある。
ご存知であろうか。
まあ、スナックである。
とうもろこしが原料の。
だが、あまり売っていない。
ハナマサには必ずあるが、ちょいと高いもの。
売れ筋ではないから、なのか。
まあ、スナックとしてはニッチなのであろう。
アメリカで買うと大きな枕のようなものが
たくさん売られており、別段高いものではなかろう。
ともあれ、今もよく買うので、どうも気になる。
そこで、自作できないか、と考えた。
そもそもチップの前に、トルティーヤ(ジャ)
というのは、なにか。
ご存知の方も多かろうが、メキシコ料理である。
タコスの皮といえば早かろう。
ただ、タコスの皮もメキシコには二種類ある。
これは地域によって違うのだが、小麦粉のものと
とうもろこしを粉にしたものを使うもの。
メキシコでも小麦のとれる地域と、とうもろこし
しかとれないところの違いと聞く。
ダイビングで行った、太平洋岸の
ロスカボスでは
小麦製で白い。
大西洋カリブ海側のカンクン、コズメルはとうもろこし製
で、あった。
スナックのトルティーヤチップはこのトルティーヤの
とうもろこし原料のものを油で揚げたもの。
まあ、こういう理解だったのである。
これ、ざっくり言えば、間違っていないのだが、、
ともあれ、ここからこの話は始まる。
小麦粉を使ったタコスの皮、トルティーヤは
メキシコへ行った後、自作をしたことがあった。
これはまあ、さほど難しくはない。
日本のうどん、中国の点心の皮同様。
小麦粉に、塩、水でこね、トルティーヤの形に
伸ばしてフライパンで焼けば出来上がる。
そこでまず、とうもろこし原料のトルティーヤの
レシピを調べてみた。
すると、とうもろこしの粉=コーンフラワーと
いうものに強力粉を少し、これに塩、オリーブオイル、
お湯を入れ、こね、寝かす。
そして、丸く伸ばして焼くのは一緒。
これを揚げればよいということか。
そこで、さっそく、コーンフラワーをネットで探して
手に入れてみた。
届いたのが、これ、二袋。
500g400円程度でそう高いものではない。
配合は、いろんな例があるよう。
ともかくも試しにやってみよう。
とうもろこし粉と小麦粉の大きな違いは
とうもろこし粉には、グルテンが入っていない
ことのよう。
つまり、粘りが出ないということ。
レシピでは強力粉をある程度の割合で入れているのは
つなぎのようなものか。
これをまとめ、こね、2時間ほど寝かし、
伸ばして、切って揚げてみたのが、これ。
小麦粉の生地のように腰、といったものが
関係ないので、難しいことはない。
だが、見た通り、これは違う。
色は黄色いのだが、私の知っているトルティーヤ
チップとは、明らかに違うものである。
香りはとうもろこしらしさもあるが、ザクザク感
といったものがまったくない。
薄い小麦粉せんべいといった感じ。
試しに、この生地をそのまま焼いてみたが、
これは、確かにタコス用のとうもろこしの
トルティーヤのようではあった。
揚げると違う。なにが違うのか。
この日は一緒に鶏の足も焼いた。
まあ、これはガス台のココットで焼いただけ。
味は塩胡椒だけ。
ともあれ、ここから、試行錯誤が始まる。
文字通りトルティーヤチップスで検索してみたり。
すると、少しわかった。
トルティーヤチップス自体を作る人は、やっぱり
日本では少ないようで、レシピの例はわずか。
そこには、麹のようなものを入れるもの、
ベーキングパウダーを入れるものが出てきた。
発酵させたり、膨らませたり。
チップスだとそんなものか、と思い、まだ生地が
残っていたので、家にあったベーキングパウダーを
加えて置き、もう一度揚げてみた。
結果は、多少膨らむ程度で、ほぼ同じもの
にしかならなかった。
まあ、原料が同じなのでそう大きく変わったものは
できなかろう。
つづく
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |
2018 5月 |
2018 6月|
2018 7月|
2018 8月|
2018 9月|
2018 10月|
2018 11月|
2018 12月|
2019 9月 | 2019 10月
| 2019 11月 | 2019 12月
| 2020 1月 | 2020 2月 |
2020 3月 |
2020 4月 | 2020 5月
| 2020 6月 | 2020 7月
| 2020 8月 | 2020 9月
| 2020 10月 | 2020 11月
| 2020 12月 | 2021 1月
| 2021 2月 | 2021 3月
| 2021 4月 | 2021 5月
| 2021 6月 | 2021 7月
2021 8月 | 2021 9月 |
2021 10月 | 2021 11月 |
2021 12月 | 2022 1月 |
2022 2月 | 2022 3月 |
(C)DANCHOUTEI 2022