断腸亭料理日記2022
4107号
6月12日(日)
日本中すべてのところで、この二年間、
祭というものが中止になっていた、
のであろう。
私の住む台東区元浅草が氏子範囲になっている、
鳥越神社の祭り、鳥越祭もむろん同様。
中止から三年目の今年はやっと限定付きで
開催することができた。
浅草の三社祭などもそうであったが、限定というのは
町内会の神輿は担がない、神社の宮神輿・本社神輿の
氏子町内巡行は、担がずに、車に載せて曳くという形式。
地域皆、横並びなのは、おそらく、区や都の指導
ということ、であったのであろう。
この二年間、祭りに限らず、ありとあらゆる人の集まる
ものが中止になった。大人はともかくも、小中高大、
各年代の学校行事が中止になっていたのは、まったく
かわいそうなことであった。
成長期の子供達にとって二年もの間、思い出、経験が
得られなかったことはある意味、計り知れない
欠損になった。
また、二年もこの状態が続いたので、これが当たり前に
なってしまってもいたろう。人との関わり方、
コミュニケーションにも重要な影響を及ぼしている
のではなかろうか。これも心配である。
あるいは、小さい子供にはマスクを長くしていたので
コロナ以外の感染症の免疫ができなかったのでは、
という指摘もされている。
二年というのは、やっぱり長かった。
慌てる必要はなかろう。着実に平時に戻って
様々なものを取り戻したい。
ただ、このパンデミックの収束と同時に、ロシアの
ウクライナ侵略が始まってしまった。
むろん、このタイミングをみていたのであろうが。
これは地域戦争に留まらず、世界にエネルギー危機、
そして、食料危機などまで及ぼし始め、さらに
我が国には、円高による“わるい”物価高。
我が国はコロナで傷付いたところに、さらに
じわじわと国力自体が奪われていく予感もしてくる。
あまり悲観的にはなりたくないが、ここで奮起、
ここが踏ん張りどころである。
外国から観光客が入ってきて国内観光産業が
盛り返せる、というのは数少ない救い、なのかも
しれない。
ともあれ、予断は許されない状況ではある。
さて。
今年の鳥越祭、変則開催ではあるが、
記録のためにも、写真だけでも載せておきたい。
鳥越祭というのは、6月の一週目か二週目の土日。
梅雨に入っており、かなりの確率で雨、なのだが、
今年は晴れ。
よい天気。
なにか、ちょっと皮肉。
ここは左衛門橋通りだが、曳き手は隣町、永住町。
若いお嬢さん。
普段の永住町では見ない?。
永住といえば、毎年濃い紺の半纏で、
低い声、ちょいと強面のイメージでは
あったのだが。
だが、こんな感じで山車のように綱で曳く。
我が七軒町へ。
これが鳥越自慢の千貫神輿。
神輿を載せているのは、太鼓を載せて曳く台車であろうか。
担ぐための棒は付けられておらず、神輿四隅に
竹が立てられている。まあいずれ依り代(よりしろ)
なのであろうが、こういう例があるのであろうか。
ともあれ、ちょこなん、と載せられている。
綱が張られて
曳き始め。
例年通り、町内にある白鴎高校の生徒さん達も
参加しているよう。よかった。
町内を曳き、春日通りを渡って、
小島二丁目西町会に引き渡し。
やはり、神輿は、担がなければ、
どうしても盛り上がらない。
ちょっと喧嘩でも起きそうな、盛り上がりが
この界隈の祭、で、ある。
今年は、神輿が出るだけでも満足しなければ、
いけなかろう。
来年は従前に戻れるよう、祈りたい。
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