断腸亭料理日記2022
4137号
7月24日(日)夜
さて、今夜は上野のとんかつや[蓬莱屋]を
予約しているのだが、その前におまけ。
第一食。
トマトとなすの冷やしうどん。
皆さんもやられることがあるかもしれぬ。
むろん、ほんとうはパスタ、なのだが、
最近、うどんやそうめんでやってみている。
パスタの冷製であれば、細いスパゲティー、
スパゲティー二を使うとよいのだが、このために
買うのももったいないので、家にあるそうめん、
乾麺のうどんでやってみている。
今日は野菜室にあったなすとバジル入り。
作り方は、にんにくみじん切りと一口に切ったなすを
オリーブオイルで炒め、なすに火を通す。
ここにトマト缶、1/4ほど。
軽く煮詰め、塩胡椒。
フライパンごと冷やしておく。
ゆでたうどんを冷水で洗って、冷えたトマトソースを
掛け、おろしたたっぷりのパルメジャーノ・レッジャーノ、
バジルを飾って、出来上がり。
多少の手間はかかる。腰ももう少しあった方が、
とも思うが、そこそこ、うまい。
さて、夜。
一応、予約をしておいた。
18時。
今日は、自転車で。
やっぱり、少し前に到着。
暖簾を分けて入る。
名乗って、二階の座敷。
急な梯子段を昇る。
ここ、二階の座敷もよい。
向かって奥の窓際、床の間の前に座る。
瓶ビール。
ここは、大瓶がある。
なぜであろうか。珍しい。
それからひれかつの定食。
3,300円也。
エビス。
お通しは、やっぱりひたし豆。
ゆでた青大豆を味付きの出汁にひたしたもの。
一般的なお惣菜、だと思うのだが、どこか特定な
地域があるのであろうか。
実のところ、私はあまり馴染のあるものではなかった。
それで、ちょっと疑問に思って調べてみた。
すると
例の農水省のページが見つかった。
(このページなかなか便利である。まあ、農水省なので
信用もできるのであろう。)
長野県北部。その他に新潟、東北でも、とのこと。
どちらかといえば、東北日本で食べられているもの
のよう。
ビールを呑んでいると、ひれかつがきた。
ご飯とお新香、味噌汁。
味噌汁は、いんげん。
これもいつも。
そして、お椀でなく、陶器のそば猪口のような器。
前から不思議なのだが、なぜなのであろうか。
アップ。
濃い揚げ色で、文字通り、中の肉はほんのりピンク。
キャベツにはソースをかけ回す。
書いている通り、もうずっと、とんかつは
ほぼ塩で食べる。
別段、気取っているわけではない。
名店の吟味されたよい肉の味が感じられるから。
だが、なぜかここは塩は食卓に出ていない。
わからぬが、なんらかのポリシーなのであろう。
むろん、言えば出してくれる。
肉に下味として付いている胡椒の味と肉の味。
これだけを感じる。
この味がずっと口の中に残る、のである。
クセになる。
まさに、病みつきになる味。
うま味の脂身のあるロースは揚げないこの店。
まさに、長年、肉のうまみだけで勝負をしている。
希少であろう。
うまかった。
ご馳走様でした。
二人でビール二本。
勘定は二人で、8,200円也。
台東区上野3−28−5
03−3831−5783
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