断腸亭料理日記2022
4021号
1月29日(土)夜
さて、土曜日。
今日は、本所石原のレストラン[クインベル]。
去年の11月にも行っていた。
洋食というよりは、やはりレストランという
言葉が合っていよう。
飾り気がまったくなく本所の街に埋もれて見える店だが、
シェフはまさに味の設計力、巧の料理人だと
私は考えている。
内儀(かみ)さんが昼、TELを入れ予約。
17時半を目指し、出る。
[クインベル]は、本所石原、蔵前橋通り沿い。
春日通りを走る、都バスの錦糸町行きの石原一丁目の
バス停の前。
ぴったりに到着。
入って名乗り、奥から二つ目のテーブルに掛ける。
ほぼ満席。
いつも人気である。
近所の家族、遠くからきているらしいグループ
などなど、いろいろ。
テーブル数もさほど多くなく、厨房も狭いカウンターから
のぞける。
厨房も決して広そうにはみえない。
シェフともう一人。
外は、一人は奥様なのか、女性が二人。
寒いが、やっぱり瓶ビールをもらう。
内儀さんは牡蠣が食べたいといってきたので、
注文はまかせてみる。
やりいかのサラダ、
牡蠣のオーブン焼き。
これは前回も頼んでいた。
牡蠣のメニューもこの季節はいつもたくさんあるのだが、
やはり、これがうまいだろう。
それから、炭水化物系もここにはうまいものが多い。
前回食べたドライカレー、それから、
渡り蟹のパスタも、ここの看板であろう。
ただ、量が多いので、どうしてもなん品も頼めない。
私の希望で、今回は、渡り蟹にしよう。
サラダから。
これ、なかなかおもしろい。
まず、バルサミコか、香りが強く濃厚で
うまみにあふれたドレッシング。
そして、牛蒡。
太めに長く切って、ボイルなのか、
火を通してある牛蒡。
にんじんなど。
こんなといっては失礼であるが、街のレストランだが、
皿が金の縁であるのは、やはりシェフの思いなのであろう。
牡蠣がきた。
牡蠣は、通常三つなのだが、
二人なので、四つにしてもらった。
殻付きの牡蠣に、トマト(?)、ベーコン、
皮付きのレモン。
バターも入っていようか。
それから、パセリ。
レモンとベーコンが実に効いている。
味はともかく見た目上、一応入れている、
という料理は多いと思うのだが、口に入れた時に
きちんと味のまとまりを感じさせるような
存在感を持って入れられている。
決して派手ではないが、ここがシェフの
真骨頂と言ってよいと思うのである。
ベーコンの切り方なのか、香りとうま味をしっかり
感じさせる。
レモンもレモン汁ではなく、少し厚めに切った
皮付きというのもポイントであろう。
レモンの酸味、だけでなく、オレンジピールのような
柑橘の皮の香りがプラスされるわけである。
これで口の中で、十分に複雑な味に仕上がる。
そして、きた、渡り蟹のパスタ。
これは、久谷なのか伊万里なのか赤が
鮮やかな和の大鉢。
たっぷり2〜3人前。
粉チーズに、タバスコまで出されているところが
下町にあるこの店らしいか。
チーズはたっぷり、むろんタバスコはかけない。
渡り蟹のパスタのパスタというのは、
イタリアンでは定番であろう。
日本でも人気。いや、日本のイタリアンの定番か。
そう難しいものではないので、私も数回作ったことがある。
見た目派手だが、渡り蟹は安い冷凍ものもあり、
意外に手軽にできる。
だがこれは、子持ち、で、あろうか。
なにやら、粒々もみえる。
スープ系なので、平たいパスタでもよさそうだが、
細目のスパゲティー。
理屈なくうまいので、まさに、フォークが止まらない。
ばくばくと、食べる。
あー、もう少し、食べたいな。
ビーフカツサンド。
前回は、ここで食べたが、持ち帰りにしてもらおうか。
ここのご飯系、三枚看板である。
やっぱり食べたくなる。
渡り蟹を食べ終わり、出来上がったカツサンドも
もらい、勘定。
ビール二本、カツサンドも入れて、
8150円也。
むろん金額としては安くはないが、
十二分にその価値はあろう。
夜食にビーフカツサンド。
牛肉は、ヒレ、なのであろう。
柔らか。
ソースが少し酸味が強いのが特徴であろう。
うまい、ビーフカツサンド、で、ある。
墨田区石原1-25-5
03-3623-1222
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