断腸亭料理日記2022

焼きなすそうめん/蔵前ラーメン元楽総本店

今日は二本。

4144号

8月4日(木)第一食

焼きなすそうめん

なすが一つだけ余っていた。

焼きなすにしようか、と、考えた。

先日、生姜じょうゆの焼きなすを作った。

なすを半分に切って、格子の包丁目を入れて、
フライパンで油で焼く。
私にはこれが焼きなすであった。

が、全国的に?、一般には、網などで焼いて皮をむき、
おひたしのように削り節などをかけたり、
味噌汁にも入れるか。これが焼きなすというのを
大人になってから知ったのではある。

私の育った家では、この焼きなすはまったく
出なかった。
先の生姜じょうゆのものは東京のもので、
皮をむくのは、関西のもの?。わからぬが。

ともあれ、皮をむく焼きなすにしてみる。

なす一つ、へたを切り、縦半分に切り、さらに
1/3程度の一口に切る。
これをガス台のココットで焼いてみる。
10分程度。

柔らかくなり、軽く焦げ目が付く。
熱いまま、気を付けて皮だけをむく。

これをこのまま食べるのではなく、出汁を
含ませようと考えた。

鰹出汁を濃く取る。

これに酒、薄口しょうゆで関西風に味を付け、
焼いて皮をむいたなすを投入。
軽く煮たて、置いておく。
粗熱が取れたら、ホイルをして鍋ごと冷蔵庫へ入れておく。

翌日。
冷たくなったら、そのまま食べようかと
思ったのだが、塩味も強めにしておいたので、
そうめんを入れることを思い付いた。

そうめんをゆで、水洗い。
丼に冷たい焼きなすをつゆごと投入。
ねぎも切る。

出来上がり。

キンキンに冷えている。

なすにも鰹と薄口しょうゆのつゆがしっかり
含まれている。
塩味は強く、味付けは成功しているだろう。

酷暑には、よい。
そして、ちょいと乙なものになったであろう。

断腸亭らしくない?。
かもしれぬが、こういうのも作る、のである。


8月5日(金)第一食

蔵前・ラーメン[元楽]総本店

昨日から、だいぶ涼しくなった。
北陸から山形では豪雨から大きな被害が
出ている。

妙な気圧配置、で、ある。
あのあたりに前線が停滞しているよう。

被害に遭われた方々には方々には
心よりお見舞い申し上げる。

だが、こんなことは今まで経験したことがない、
なんという感想はもうやめにしようではないか。
昭和42年(1967年)に似たような羽越大水害、と
いうのがあったそう。
戦後である。たかだが55年前。
これも正常性バイアスというものか。

むろん、温暖化などで、気候が変わってきてまったく
過去に例がなく、予測不能ということも皆無では
なかろうが、今回はそうでもなさそう。
地震もそうだが、人間の記憶など地球の営みから
みればほんの一瞬のもの。
東日本大震災だって、平安時代には起こっていた。
我が国には1500年の歴史があるではないか。
史料もあるはず。
歴史、この場合は地域の、であるが、百年、二百年で
関心を持たなければいけない。特に行政、気象の
専門家、メディアである。甚大な被害も起こりうる
というアラートを普段から発していたのであろうか。

閑話休題。

今日は少し涼しくなったので、ラーメン。
ちょっと脂っこいところで、蔵前の[元楽

へ行ってみようか。

1時半すぎ、それでもほぼ満席。
入って、券売機。
食べすぎはよくないのだが、今日はなんだか
とても食べたくなった。

こぶためしと元ラーメンのセット。
どこのラーメンやでも、チャーシューや煮豚などを
小さな丼にしたものがあるが、ここのぶためしは
やはり看板であろう。

ラーメンは、元ラーメンと特製元ラーメンがある。
特製の方は[元楽]の原点といっており、背脂も
味も濃いめ。
最近は、元ラーメンの方がちょうどよいと思うように
なっている。

こぶためしからきた。

ぶたに味は付いているが、軽くたれと胡麻油を
かけ回し、全体を混ぜて、食べる。
山盛りのきざみ海苔が、よいアクセント。
うまいもんである。

元ラーメンもきた。

アップ。

うまかった、満足。
だが、かなり食いすぎ。

 

元楽

台東区蔵前2-12-3
03-3851-4537

 

 

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