断腸亭料理日記2022

浅草・イタリア料理・ブラカリ

4078号

4月24日(日)夜

さて、今日は内儀(かみ)さんと相談し、
イタリアン。
やはり定期的にちゃんとしたところで食べたくなる。

この界隈でイタリアンというと西浅草にあった
[ジャルディーノ]へよく行っていたのだが、
閉めてからここというところが見つかっていなかった。

ちょいと調べると、花川戸に[ブラカリ]というところを
見つけた。
[ジャルディーノ]ともまんざら無関係でもなく、
なんでも[ジャルディーノ]出身の方がイタリアの
二つ星店などで修業され、その店名を名乗ることを
許されて浅草に店を開いたとのこと。
なかなかよさそうである。
開店は2016年で花川戸の今のところには2020年に
オープンしているようだが、まったく知らなかった。

昼、TELをすると夜、取れた。

場所は花川戸でも二丁目で言問通りのそば。

やっぱりタクシーで向かう。
馬道通りでもよいのだが、店前につけられるように、
江戸通りから左に入る。数本路地をすぎて左角。
このあたりもしょっちゅううろついているが、
気が付かなかった。
この界隈、なんと形容すればよいのか。
都立の産業文化センター、花川戸公園の北、
[万久みそ]のさらに北。
住宅地というのもなにか違うし、オフィス街とも
ちょいと違うか。浅草のまあ、普通の静かな
裏通り、か。

入って、名乗り、テーブルに案内される。
なかなか広い。

飲み物は、やっぱりビール。
フレンチでも、イタリアンでもどこでもビール。
ワインを呑む習慣がないのでしょうがない。

コースは「季節のおためし」というのが、5,280円也、
上に、9,350円也のフルコースがあるが「おためし」
でよいだろう。

パスタとメインが選べる。私はイカスミのスパゲティ、
内儀さんが黒オリーブ。メインは私がピカタ、内儀さんは
魚、いさきにする。

パンとチーズ。

鉋(かんな)で削ったような、チーズ。
ギャルソン氏が隣のテーブルで大きなナイフで
削って持ってきた。
聞くと、ロディジャーノというらしい。
パルミジャーノレッジャーノに近いものという。
ロディはミラノのそばの地名のよう。
フワフワ。

イタリアのパンは基本堅いのがよい。

アンティパスト(前菜)

左からハム類とサラダ。

下中は、白身魚のカルパッチョ。
上にのっているのは、自家製カラスミ。
カラスミなので、ぼらの真子、か。
イタリアにもカラスミはあるが、トンノ(まぐろ)が
一般的ではなかったか。シシリアでよく見かけた。

上中がカプレーゼ。
下右、ポテトサラダで、上にはロマネスコ。
上右が、キッシュなのだが、中はほうれん草など。

スープ。

チーズの浮いた、かぼちゃのポタージュ。
出汁が魚といっていた。
濃厚でうまい。

パスタ。

いかすみのスパゲティー。
なにか、久しぶりに食べる。
初めて食べたのは、おそらく30年以上前では
なかろうか。
最初はかなり驚いたが、そういえば最近はご無沙汰、
で、あった。
生ぐさいのだが、うまいものである。

内儀さんの黒オリーブ。

麺が生であろうか、もちもち。

メイン。私のピカタ。

豚である。
私も作るが、ミラノ風カツレツと同じなのか
違うのか、よくわからぬが、うまい。
上にかかっている、チーズのソースのような、
ドレッシングのような、これがまた、うまい。
チーズはパルミジャーノ・レッジャーノであろうか。
ちょっとシーザードレッシングのよう。

内儀さんのいさき。

これ、どうしているのであろうか。
オーブンか。
きれいに、ふっくら焼かれている。
ほぼシンプルな塩焼き。

このピカタの途中で、かなり腹が一杯。
やっぱり、パンを平らげてはいけなかった。
嗚呼。

ドルチェ。

コーヒーも出る。
左がパンナコッタ、ジェラート。
右が台湾のカステラといっていた。

かなり、腹が、、、、

どちらかといえば、カジュアルなコースであった。
「おためし」ということか。

ともあれ。
ちゃんとした、イタリアンレストランには
間違いなかろう。
うまかった。

お会計は二人でビールも入れて14,740円也。

よし。
よい店を見つけた。
またこよう。

 

ブラカリ 

台東区花川戸2-9-10 根津ビル1F
03-6379-3367

 

明日からお休みになります。
皆様もよいお休みを。 

 

 

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