断腸亭料理日記2021

稲荷町・中国意境菜・白燕 その1

3月21日(日)第二食

緊急事態宣言が解除されたから、、
というわけでもないのだが、今日は稲荷町
中国意境菜[白燕]

当日昼、だがTELを入れるとあいていた。
やはり、このところたいへんであったと
仰っていた。

18時少し前、内儀(かみ)さんとともに
傘を差し出る。

今日は一日雨だったが、まだパラパラとしている。
風も強い。
時々煽られて、差せなくなるほど。

長遠寺、どぶ店のお祖師様の角を北へ折れ、
浅草通りの一本前を左へ。
清洲橋通りの角のビルの二階。
階段を上がる。

傘立てに傘を置き、自動ドアを開けて入る。

奥様(?)とシェフがにこやかに迎えてくれる。
名前を言って、手前真ん中のテーブルへ。

カウンターをのぞいて満席のよう。
よかった。

テーブルに掛ける。

品書き。

いつものように独特な表記である。

燻 リンゴアメ
彩 前菜三種
包 手作り点心
滋 蓮根 緑豆 春筍
蒸 豆腐 海老 帆立 鶏
麻 牡蛎 芽キャベツ 長芋
? トマト 白菜 乾麺
甜 デザート
香 中国茶

麻は、麻辣の麻であろう。
他はなんとなくわかるが、火偏に悶。
「火偏に悶」とはなんであろうか。

日本語では使わない漢字。
無理やり日本語で読むと、悶々のモン。

中国語ではmenと読むよう。
料理用語のようで「とたをしてままとろ火で煮る」
らしい。

ついでに、滋も中国語辞書で調べてみた。
発音はヅゥ(zi)で意味は、噴射する。
日本語では滋養の滋だがハテ?。

ともあれ。

ビール、いつもの青島のプレミアム。

そして、きた。

リンゴアメ。

燻、いぶす、燻製。
これは中国語も同じのよう。
フォアグラに燻製香がついているものに
甘酸っぱいゼリーで包んでいる。

濃厚で独特の香り。
そして表面のゼリーがさっぱりとさせてくれる。

他にあるのかわからぬが、この店の看板、ご挨拶であり
シェフのスペシャリテといってよいのであろう。

前菜三種。

上、これも看板のよだれ鶏。
鶏肉と麻辣のタレ。ピーナッツ入り。

いつも通り、うまい。

左が叉焼。
だがこれ、低温調理ではなかろうか。
半生で柔らか。

右が中国の高野豆腐、コウフと教えてくれた。

コウフ?
思わず、どんな字を書くのか奥様に聞いてしまった。
シェフに聞きに行って、わざわざ書いて下さった。
「?麩」。

またまた中国語辞書では火偏に考は、カァォ(kao)。
あぶる、焼く、暖まる、(火にかざして)乾かす。

なるほど、食感は完全に高野豆腐。

点心。

水餃子。

よだれ鶏のタレで。
ぷりぷりで、うまい。

もう一つ、点心。
揚げ春巻き。

かなり細い。
中身は、桜海老とキャベツとのこと。

キャベツは春キャベツ。
この組み合わせはイタリアン、パスタなどで、
春によく出される。
乙、で、ある。


つづく

 


白燕

台東区元浅草2−7−10 オルタンシアIV 2F

 

 

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