断腸亭料理日記2021
3872号
6月6日(日)第二食
さて、日曜日。
曇りだが、気温は高い。
もう完全に半袖。
今日は、浅草、ロックスの西友に寄る。
特に目当てがあったわけではない。
だが、目指すは魚売り場。
なにか目ぼしいものはないか、な?。
鯛のあら、頭に目が留まる。
兜煮にでもしようか。
であれば、牛蒡、で、ある。
鯛の兜煮にはつきもの。
一緒に煮る。
帰宅。
鯛はこんな感じ。
もちろん養殖。
半割が三つ入っていた。
鱗までは取っていない。
取らねば。
流しの洗い桶ににまな板を置いてちょろちょろ
水を出しながら、小さな出刃で鱗を取る。
鯛の鱗というのは、しっかり、重厚というのか、
みっしりと付いている。
細かいものも含めて全部取らなければいけないが
なかなかたいへん。
全部取り切れない。
あらかた取るが、テキトウなところでギブアップ。
裏側はきれいになっているので、
これは、霜降り洗いはしなくてもよいか。
牛蒡は軽く洗って、切る。
鯛の頭と一緒に煮ると、先に鯛が煮えてしまう。
牛蒡は下茹でをした方がよいだろう。
圧力鍋。
2〜3分圧をかけて、放置調理。
こんなもので、やわらかくなるであろう。
圧が下がっているのを確認して、ふたを開ける。
柔らかくなっている。
最近、牛蒡は、アクが出ないのか。
きれいなものである。
フライパンに鯛の頭、はらす、牛蒡を置く。
しょうゆ、酒、砂糖、水は少し。
濃い煮汁。
煮立てて、
一応、味見。
よいかな。
アルミホイルでふた。
弱火に落とし、タイマーで計って、8分。
あ!。
生姜、、、。
いや、待て、実山椒。
タイマーと火を止める。
実山椒というのは、青い山椒である。
今、季節であったろうか。
京都など関西では特に珍しいものではない。
じゃこと煮たちりめん山椒は定番である。
東京ではまず出回らない。
もう二年以上たつか、見つけて、ゆでて
冷凍をしておいた。
そうたくさん使うものではないので。
時間は経っているが問題なかろう。
これ、入れてみようか。
よいかもしれない。
実山椒は香りが強いのでほんの少しでよいだろう。
フライパンの鯛へ。
再び、アルミホイルをして、煮る。
タイマーが鳴る。
火も止める。
煮えた。
牛蒡とともに、皿へ。
鯛の兜煮。
ビールを開けて、食べる。
おお、なかなかよく煮えている。
濃い味付けもちょうどよい。
実山椒、これもよかった。
ほんの少し入るだけで、よい香りが加わり、
また、ちょいと乙、ではないか。
ただ、、、問題は、鱗。
テキトウにやめたので、細かいものだけでなく
ちょっと大きなものも残ってしまった。
が、まあ、それをのぞけば、かなりよかった
のではなかろうか。
男の料理、こんなものでよろしかろう。
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