断腸亭料理日記2021
3888号
7月4日(日)第一食
さて、じゃがいものコロッケ、で、ある。
少し前から食べたかった。
私の世代であれば、とても馴染み深い、
肉やのコロッケ。
うまいもんであった。
あれが、食べたい。
子供の頃、10円、20円ではなかったか。
学校帰り、一つ、買い食い。
今、肉やも少なくなり、どこで買えるのであろうか。
コンビニの揚げ物にあったっけ?。
あまり魅力的なものではなくなったのかもしれぬ。
もしかすると、近い将来、滅んでしまうのでは
なかろうか。
昨日、作ろうと思い、材料を買っておいたのだが、
[稲荷屋]のスペシャルラーメンで、一日先送りに
なってしいた。
じゃがいもはある。
野菜室で目が出かかっている。
むしろ、早く食べてしまわねば。
挽肉。
これは豚挽。
量は、少なくてよい。
玉ねぎ、これもある。
パン粉は、細かいのがあるが、
ノーマルなものが切れているので買ってきた。
生パン粉、など、いろいろなパン粉があるが、
むしろノーマルなものがよいだろう。
コロッケだけでもよいが、やっぱり、
キャベツはほしいだろう。
1/4個。
それから揚げ油。
絶対に、ラード。
肉やのコロッケがうまかったのは、ひとえに
ラードのおかげであったろう。
これは冷蔵庫にストックがある。
固まっているので、外に出しておく。
夕方、作り始める。
まずは、キャベツ千切り。
これはもう、最近は、スライサー一本。
以前は、包丁で自分でどれだけ細く切れるのか、
挑戦していたものであった。
少し前に、浅草の某有名店で開店直後に入ったら
スライサーでキャベツを切っていたのを見た。
なんだぁ〜、プロも使ってるんだぁ〜。
ということで、もう、包丁はやめた。
圧倒的に、ラク。
きれいに、薄く、細く切れる。
水に漬けておく。
さて、ここからじゃがいものコロッケ作り。
コロッケ作りといえば、言うまでもなく、
アニメ「キテレツ大百科」のオープニングテーマ、
「お料理行進曲」である。
ご存知でない方も、まず、聞けば思い出すだろう。
いざすすめや〜キッチン・・・
この歌詞の通り作れば、じゃがいものコロッケが
できてしまう。
キテレツに出てくる、コロ助の好物がコロッケであった。
1992年(平成4年)から4年間使われていたよう。
驚くべきは、作詞がたくさんの歌謡曲、J-POPの作品を
作っている森雪之丞先生。
こんなものを作っていたとは!?。
流石というべきであろう。
ともあれ。
準備として、玉ねぎみじん切り。
これも量はいらない。
1/4個。
「たまねぇ〜ぎ、目にしみてぇ〜も、
なみぃ〜だこらえて」
「お料理行進曲」では、先にポテトをゆでているが、
冷めると混ぜにくくなりそうなので、後回し。
先に玉ねぎ、豚挽肉を炒める。
「炒めよう、ミンチ、塩胡椒で〜」
雪之丞先生は、挽肉をミンチといっている。
ミンチというのは、関西弁であろう。
先生は東京の人だと思うが、なぜであろうか。
ルーツが関西か。
もちろん、意識して使っているのであろうが、
ミンチと聞くと、違う挽肉だ、と言いたくなる。
まあ、別段、難しいことはない。
玉ねぎ、挽肉、どちらも火が通れがよいだろう。
塩胡椒。
ここまでしてから、じゃがいも。
じゃがいもも、ゆでる、蒸す、とあるが、
やはり、手間がかからないのは、レンジであろう。
コントロールが必要ではあるが。
三つ。
目が出かかっていたので、包丁で丁寧に取る。
ちょっと、しなびてきてもいたので、
水に漬けておいた。
皿にのせて、ラップ。
一応のところ、700w、10分でセット。
だが、10分は本当は、長い。
様子を見ながら、途中で止めるつもり。
放っておくのであれば、6〜7分にセットするのが
よろしかろう。
ここで、半分溶けていたが、じゃがいもが
回っている脇に、ラードの瓶もレンジへ。
様子を見ながら、8分で完了。
つづく
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