断腸亭料理日記2021

取り寄せ・名古屋山本屋本店・
味噌煮込みうどん

1月11日(月)第二食

さて。
取り寄せの「博多もつ鍋」がうまかったので
シリーズ化?。

表題の、名古屋味噌煮込みうどん、で、ある。

実のところ、名古屋名物の、赤味噌の味噌煮込みうどんには
私はとても馴染がある。好物といってよい。

そもそも今を去ること23年前、1998年、35歳の頃、
私はこの日記を書き始めた。

この頃、名古屋に単身赴任をしていたのである。
当時から、池波先生が好きであったのだが、
エッセイや、時代小説作品に登場する食い物が
とてもうまそう、というのは一般に知られていた。

一人暮らしで自分で作ったもの、外で食べたものを
池波先生風のエッセイ的なものを書けないか、と
考え、まだまだインターネットが身近ではなかった頃、
個人でこのホームページを作って書き始めた。

その後、帰京し一度日記も中断したのだが、
04年、40を越えた頃、再開し、今に至っている。
まあ、そんなことなのだが、味噌煮込みうどんは
名古屋在住時、大好きでよく食べていた。
中でも、[山本屋本店]

というところのものが、有名でうまく、
私もよく行っていた。
また、その後も名古屋に行く機会に時間があれば
名古屋駅新幹線側地下街エスカの店に寄るのをたのしみに
していた
わけである。

以前からだが、ここは家で作れるセットを売っている。
これを取り寄せることができる、のである。

(山本屋“本店”と山本屋“総本家”と紛らわしいが二軒ある。本店がお勧め。)

基本、地方のものは取り寄せるのではなく、
現地に行って食べるもの、というのが私の持論。
行かなければ、本当の味はわからないだろう、
と思っている。
それで[山本屋本店]のものも取り寄せたことは
なかったのだが、こんな時なので、取り寄せシリーズ化?。

こんな箱入り。

麺が半生で日持ちするので、常温で届く。

具はやっぱり、別に買ってくる。
ROXの西友。
山本屋本店に行くと、冬は牡蠣、なんというのもあるが、
大定番はやはり鶏肉。名物名古屋コーチンのものある。
今日は安いものではなく、ちょっと上のみちのく鶏。
それから、油揚げ、蒲鉾。
ねぎ。ねぎは、名古屋なので青いところも入れる。
これが必要だろう。
東京の長ねぎにも、青いところは少し付いているのだが
あれは堅い。名古屋以西の青いところを食べる長ねぎは
もっと柔らかく作られているのではなかろうか。
それで考えて、分葱。分葱は青いところのみ。
細いが、代用しよう。

作る。
土鍋に分量通りの水を入れ、一人前を投入。

店でも土鍋でゆでていると聞く。

煮立てて弱火にして、5分。

鰹だしのパックを入れ、

さらに5分。うどんもだいぶ柔らかくなった。

付いているつゆの素を投入。

鶏と油揚げ。

2〜3分煮込む。

仕上げに、蒲鉾、青ねぎ、生玉子。

これで、出来上がり。

見た目にはいい感じ。
うまそうに出来上がったではないか!。

ビールを開けて食べる。
店では、ご飯と漬物をつける。
つゆが濃いので、これが当たり前。
ここは漬物もうまい。

さすがに食べすぎはよくない、ご飯はやめて、
食べる。

うまい、のであるが、ちょいとつゆが薄い、か。
気のせい、かもしれぬが。

が、まあ、店とまったく同じものが食べられないのは
あたり前か。

ねぎはやっぱり、青いところが名古屋の味噌煮込み
うどんらしい。見た目もあざやか。
東日本の白ねぎももちろんうまいが、
青ねぎには青ねぎのうまさがある。

そして、玉子問題。
名古屋の人も議論が分かれるようだが、
生玉子をいつくずすか、で、ある。
くずすと当然つゆに玉子が広がる。
玉子と赤味噌は相性がよいのだが、
まずは味噌のつゆの味だけで愉しみたい、という考え。
私もこれには賛成。
玉子は最後にくずして、つゆとともにのむ。
これがよいだろう。

麺。名古屋では皆そうかというとそうではないのだが、
ここのものは、かなりの堅めの仕上がり。
半生麺を土鍋で直にゆでるのもこのためもあるかも
しれない。

ともあれ。
名古屋[山本屋本店]の味噌煮込みうどんは、
うまい。

 

 

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