断腸亭料理日記2021
3990号
12月13日(月)夕
さて。
月曜日。
天気はよいが、寒い。
東京の銀杏が落葉した、と、ニュースで言っていた。
東京管区気象台の発表のよう。
毎年、そんな発表があったっけ?!。
銀杏の落葉は12/10で、平年より7日遅く、昨年より
4日早いという。へー、そんなものか。
もう12月も中旬になろうとしている。
正確には初冬であろうが、
もはや、冬、でよいのだろう。
来週22日(水)が冬至。
昼間が最も短い日。
しかし、数日前であったか、日の入りが最も早い日
だと言っていた。
冬至と日の入りが最も早い日は違うらしい。
1週間前頃だそうな。
この年齢になって、初めて知った。
・黄道と天の赤道が23.4度傾いている。
・地球の公転軌道が楕円である。
この2つによって、太陽が(見かけ上)動く速度が
季節によって違うから、とのこと。
地学、天文は比較的得意なはずであったが、、。
学生の頃ならいざ知らず、もはや理解しようと
考える根気がなさそうである。
ともあれ。
今日は、寒いし、浅草の[尾張屋]で
一杯やって、上天そばでも食べようか。
寒いが、まだ真冬ではない。
パーカーに、先日も書いたが、首には手ぬぐいを巻いて、
薄めのステンカラーのコート。自転車用の手袋。
[尾張屋]は昼夜通し、休みがない。
私のような者にはありがたい。
15時半すぎ、到着。
店内は二組ほど。
元祖断腸亭荷風先生の写真がある側入って
左側の奥のテーブルに掛ける。
あ!。
違う。
以前は、荷風先生の写真は入って左側だけであったと
思うのだが、今は左右両方の壁に掛けてある。
荷風先生はその、左側の壁際、写真では神棚の下
であったか、が指定席で、そこに先客がいると、
その前に立って、空くまで待ったという。
誰しも、居たたまれなくなり、席を移ったことであろう。
まあ、稀代の変人、面目躍如。
掛けて、お酒、ぬる燗。
品書きを見る。
前回は、土瓶蒸しであった。
なにがよかろう。
貝柱おろし和え。
貝柱とはそばやなので、小柱のことであろう。
なにか、うまそうではないか。
お酒、大関一合瓶と、貝柱おろし和え、1,000円也。
しょうゆをかけまわして、つまむ。
上にわさび。
おろしとわさび、というのは、あまり一緒には
しないと思うのだが、どんなものか。
ちょっとわさびはよける。
ん!。
上の写真をよく見ていただきたい。
緑色のいくらのような粒が見えると思う。
これ、わさび液をこの粒状にしたもののよう
なのである。
おろしわさびに、さらにこの粒。
私は、おろしだけでよかったのだが、、、。
一緒に食べると、やっぱり違和感。
おろし和えであれば、甘酢、なんというのも
ありそうだが。
おろしとわさびを合わせるというレシピは、
従来の和食にあったのであろうか。
後で調べるとアイデアレシピの範囲なのか、
最近はなくもないよう。
だが、やっぱり私にはしっくりこない。
定番の品書きに書かれているので、昔から
この味なのかもしれぬが。
ともあれ。
上天そば、1,600円也も頼む。
きた。
やっぱり、この大きな海老天。
浅草[尾張屋本店]の看板であろう。
最初は、伸びてしまうので、そばをすする。
そして、そばつゆにひたって、やわらかくなった
衣と海老をばくばく。
うまい、うまい。
ここのつゆの濃さはどうなのであろうか。
下町のしょうゆの濃いつゆに馴れている私であるが
特に違和感がないのは、やはり濃い方、なのであろう。
ご馳走様でした。
柱おろし和え、今度はわさびを抜いてもらおうか。
台東区浅草1-7-1
03-3845-4500
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