断腸亭料理日記2019

「断腸亭錠志の下町歩き
プレオープン浅草編〜浅草街歩き」のご案内

突然ですが、年明け、1/11(土)浅草で、久々に「町歩き」を
再開することになりました。「TABICA」さんという体験シェアサイトから
お話をいただき、私に馴染みのある浅草でと考えました。

振り返ると、2010年から2年ほどNHK文化センターさんからお話があり
「池波正太郎と下町歩き」 というタイトルで、月一で下町歩きと
池波先生ゆかりの店で会食、という講座をしていました。
この時は、カルチャースクールでもあり、お勉強という色彩が強く、
いささか詰め込みすぎたという反省もあります。
今回はゆっくり、文字通りぶらぶら歩きがよいかと考えています。
どんなものか、ご参加いただける皆様のご要望に合わせて作っていければと
考えております。

きて下さる方が、果たしておられるのかどうか、不安でもあり、
プレオープンというような位置付けではあります。もし、ご要望があれば
シリーズ化できないか、とも考えております。

1/11、11時、浅草雷門集合、浅草寺お参り、六区など浅草の歴史案内や、
老舗などを見てまわり2時間ほど。参加費1000円。最後に、池波先生の
行き付けでもあったうなぎや駒形[前川]でうなぎを食べましょう。
(飲食代は参加費とは別に各自お支払いです。うな重4800円〜)

お時間とご興味のある方、是非、お気軽にご参加いただければ幸いです。
断腸亭 m(__)m


TABICA「断腸亭錠志の下町歩き・プレオープン浅草編」

1/11(土)浅草11:00〜15:00

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まぐろ山かけ

12月19日(木)第2食

一日中曇りで寒かった。

夕方、浅草ROXの西友で買い物。

なにを食べよう。

今日は、なんだかあまり食欲もないのだが、、
肉でも魚でもない、、か。

野菜売り場から見てまわる。

ん!。

山芋。

とろろであれば、するすると食べられるか。

長芋と、山芋と両方ある。

やはり西友はどちらも多少安めであろう。

であれば、長芋ではなく、
20cm程度の山芋、300円ほど。

山芋と長芋では、粘りとコクが違う。

山芋も長芋も見た目にはどちらも細長く、
素人には見分けがつかない。

また、似たようなものに手のような形をした
大和芋というのもある。

この違い、なかなかわかりずらい。ちょいと調べてみた。

山芋というのは、種としてはヤマノイモ科ヤマノイモ属の
ヤマノイモのというのが正しいらしい。
また、自然薯とも言って、山野の自然にある日本在来種という。

これに対して、長芋の方は、同じヤマノイモ科ヤマノイモ属
なのだが種は違うらしい。

また、東京のスーパーで売られている大和芋。
これは種としては、山芋(ヤマノイモ・自然薯)よりは、
長芋の方に近いという。また、いちょういもという呼び名もあるよう。

ながいも、やまいも、やまといもは、西日本、東日本など
地域にもよってどれを指すのか、呼び名が違うこともあるようで、
わかりずらいことこの上ないのは間違いなかろう。

まあ関東では、山芋、長芋、大和芋を覚えておけばよいか。
大和芋は、長芋の仲間だが、粘りは強く値段も山芋に近い?。
だが、これも並べて食べ比べたことはないので、私の
印象ではあるが。

ともあれ。

山芋を買うことにする。

そうである。

これならば、山かけ。
まぐろぶつを入れよう。

魚売り場で、見る。

西友は、まぐろ系はいろいろなバリエーションがある。

中トロ程度の、多少高い刺身もあるし、
めじや、びんちょうの安いサク、ブツもある。

山かけにするのなら、やはり本まぐろがうまい。
本まぐろではないが、みなみまぐろ。
ブツで、300円ちょい。
これにしよう。

帰宅し、作る。

まずは、出汁を取る。

まぐろやまかけなので、出汁なし、でもよいのだが、
するっと飲めるくらいのとろろ汁にしたい。

鍋に水を煮立て、鰹削り節をたっぷり。
少量だが濃いめの出汁を取る。
鍋ごと水につけ、冷やしておく。

山芋はパックから出し、水洗い。
よくふいて水気を取る。

ガスの火で、ひげ根を焼いて取る。

あたり鉢の上で、おろし金で、山芋をおろす。

やはり、山芋、かなり粘りが強い。

ここに冷えた出汁。
全卵。
酒、しょうゆ。

味をみながら、飲める程度にゆるめる。

最後にまぐろぶつ。

練りわさびも付いていたので、これも混ぜ込む。

出来上がり。

おろした最初と比べると1/3程度には嵩が増えているか。

まぐろは沈んでしまう。

ビールを抜いて食べる。

元来私は、アレルギーがあって、子供の頃は
とろろはまったく食べられなかった。

唇、口の中、喉などがかゆくなり腫れた。

大人になって、30を超えていた頃。
少しずつ食べるようになり、味はよいものであることが
わかるようになって、すぐに食べられるようになった。
体質が変わっていたのであろう。

そばやにも山かけ、つけとろ、などあり、
また、すいとろなどといって、これだけで酒の肴にする。
どれも今は好物である。うまい。
駒形の[むぎとろ]など、とろろをかけた麦飯もうまい。
これが食べられるようになったのは、ちょっと大袈裟だが
世界が広がったように感じたものである。

ビールとともに、すすり込む。

まぐろもつまむ。

うまい、うまい。

瞬く間に、この鉢一杯、食べてしまった。

 

 

 

 

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