断腸亭料理日記2018
引き続き、インドカレー。
昨日はフライパンで炒めた玉ねぎなどに
スパイスを合わせたルーを作ったところまで。
ここまでで手間のかかる作業は終わり。
あとは煮込む。
煮込み用の鍋を用意。
フライパンの中身をすべて鍋に移す。
水をとりあえず、500ccほど。
焼いた手羽先。
トマト缶、カットのもの。
これもとりあえず、半分。
トマトを入れるととろみが強くなる。
今日、目指す、サラサラから考えると反対方向なので
ちょっと控えてみたのである。
また、トマトの割合が多いと赤味が強くなる。
やはりカレーは黄色くないと気分が出ぬので
入れすぎはあまりよくない。
割合を見て、サラサラ、シャバシャバから若干
離れそうなので、さらに水を追加。
点火。
ここでカレー粉。
これはS&Bの赤缶。
大さじ1程度。
別段、スパイスのミックスは最初のルーで入っているの
入れなくともよいのだが、いつもここで
カレー粉を入れることにしている。
これは、学生時代に最初に手本にしたインドカレーの
レシピにここでガラムマサラを入れるとあったものから
きている。
ガラムマサラというのは、スパイスのミックスのこと。
ガラムマサラという名前で日本でも売っているものが
あると思うが、インドでは家庭ごとにオリジナルなミックス
があるのであろう。
その家らしい味(香り)にまとめるということになるのか。
S&Bの赤缶を入れているのはカレーらしい味(香り)に
まとめる、ということである。
また、日本のカレー粉はむろん黄色い。
ターメリックを多く配合されているのであろう。
黄色味を補うという意味もあって私は入れている。
黄色を補うため、ダメ押しにさらに、別に
ターメリックを追加。
そして、カスリメティー。
乾燥した葉っぱのようなものである。
スパイスというのか、ハーブというのか。
別名、フェネグリーク・リーフ。
フェネグリークというのはマメ科の野菜でその葉っぱを
乾燥したものである。
私は使っていないがこのフェネグリークの実も
スパイスとして使われている。
カスリメティーを入れると豆っぽい香りと味が加わり
うまい。
最後にコンソメ1個。
これですべてのものが入った。
ふたをして弱火で煮込む。
ただし、インドカレーのレシピはあまり長時間煮込むものは
多くないと思うが、煮込み時間は30分。
やはりスパイスの香りが飛んでいくということであろう。
ここでご飯を炊く。
今日は、残っていたタイ米の、“元”香り米。
古々米くらいであろうか。
買ってからだいぶたっているので、香りはほぼ飛んでいる。
2合分ぴったりあった。
インディカ米は浸水をしないので、洗って水加減だけをして
電気炊飯器のスイッチオン。
これだけ。
30分後。
お気付きであろうか。
今まで塩をまったく入れていない。
味見をしながら、私は最後に入れている。
塩の量は小さじで3杯弱程度であろうか。
まったく感覚で入れているのではっきりしたところは
覚えていないが。
小さじ3弱というのは大さじ1弱。
水は結局1L弱、トマト缶半分、手羽先9本、、
に対してである。
日本人の感覚としては少し多いと感じられるかもしれぬ。
スパイスが強烈なので塩味もこのくらい入らないと
感じないのであろう。塩の量が少ないと、ほぼ
味らしい味は感じない。
ただし、私のように味を見ながら塩を入れていると、
だんだんわからなくなり、つい入れすぎてしまう。
まあ、入れすぎたら水を足せばよい、のであるが。
飯が炊きあがるのを待つ。
電気が切れたら蒸らし時間も普通にとって
盛り付け。
タイ米だが日本の粘り気の多い米用の炊飯器なので、
やっぱりふっくらめに炊きあがる。
らっきょがあったので添える。
ビールを開けて、食べる。
サラサラ、シャバシャバ。
意図通りにはできた。
手羽からのうまみも出ているのであろう、うまい。
辛みはレッドペッパーで大さじ1で、私としては
標準。極辛ではないが、そこそこの辛口。
[デリー]の回にも書いたが、最近のインドカレーは
とろみの強い傾向があるように思う。これは先に、脂分と書いたが
それ以外に、玉ねぎを狐色まで炒め切らずに、ミキサーで粉砕する
という作り方をしており、これもとろみになっている。
もちろん、好みではあるが、私としては原点回帰というのか、
サラサラのものが、最近はうまいと思うようになった。
これも年のせいか、な。
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