断腸亭料理日記2018
ちょっと戻るが、いなだ。
11月9日(金)夜〜
金曜日。
例によって帰り道、御徒町の吉池に寄る。
目に付いたのは、いなだ。
いわずと知れた、小型の鰤(ぶり)。
いなだは、関東での呼び名。
(ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ。)
関西では、ハマチでよいのか。
イナダというのは、漢字はあまり見ない。
調べると、鰍というのもあるようだが、これはカジカと読ませる
ことの方が多いだろう。
落語にも「鰍沢」というのがあるが、カジカザワで山梨の地名。
秋に獲れるからか。
(由来はわからぬが、魚偏に水でいなだというのもあるよう。)
ともあれ、いなだはかな書きでいこう
吉池の売り場にはいなだが、二種類。
値段が倍ほど違う。高い方は北海道。
安い方は、銚子。
銚子は一匹しかなく、閉店間際の半額で300円ほど。
買ってみようか。
時間があれば自分でさばくが、頼んでしまおう。
三枚。
もう一つ。
やっぱり、半額。
明石のたこ。
たこというのは、国産の真蛸はかなり高い。
半額でも700円ほど。
だが、やはりうまい。
買おう。
帰宅。
いなだ。
半身。
今日は刺身であろう。
刺身包丁で皮を引く。
身側を上にして尻尾から刃を入れる。
ウワッ、、切れてしまった。
なかなか難しい。
実際のところ鯵、鯖、鰯以外は、ほとんどさばいたことがない。
経験値の不足である。
あきらめて、刺身に切りながら皮から外すことに
方針変更。
半身のさらに、半分ほど切って皿へ。
たこは切るだけ。
いなだは、きれいに盛り付けられなかったが、
味はまあまあであろうか。
いなだというのは、脂のない鰤?。
いや、いなだには、いなだのうまさがある。
状態はそこそこよいのかもしれぬ。
脂が少ないと白身のような感じでもあるが、
うまみは濃い。
蛸は流石に地物の真蛸。
水分は少なめでコリコリとした歯触りと、うまみ。
上々であろう。
残ったもの。
いなだはそのまま冷蔵庫。
蛸は甘酢に漬けて、酢蛸にしよう。
さて。
残った半身と1/2。
翌々日。
焼いてしまおう。
時間も経っているので、ただの塩焼きではイマイチであろう。
ポワレ、で、よいのか。
バターでフライパンで焼こう。
脂が少ないのでバター。
洗って半分に切る。
皮はそのまま。
フライパンを熱し、バター。
皮側から置く。
身側に塩胡椒と、タイム。
魚にはやはりタイムが必須。
皮はパリッと焼くのがうまい。
強火から中火、じっくり長めに。
焼け具合をみて、順番にひっくり返す。
脂が減ってきたので、バターを足す。
全部ひっくり返して、、
いいかな。
皿にのせ、ケッパー。
食べる。
フライパンで焼くとパサパサになりがちなのだが、
なかなかよく焼けた。
しっとり。
たっぷりバターがよかったか。
銚子産いなだ、成功であった。
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