断腸亭料理日記2018
11月17日(日)第二食
さて、いよいよ、ココイチ、で、ある。
先般からのスタンドカレーめぐり。
今のカレースタンドとはなにか、どんなものなのか、
という私自身の疑問。
もともとは[日乃屋]から始まっていた。
意外にうまい、ということ。
そして、先日の[カレーは飲み物。]。
そして、いよいよ、と、いうべきか、
大御所、最大手、愛知県発祥のココイチ、こと[CoCo壱番屋]。
やっぱりここに行ったことがなくて、
カレースタンドを語る資格は当然なかろう。
先日も書いたが、20年ほど前名古屋単身赴任時代に
一度入って、それ以来入っていない。
全国で1400店以上。東京都だけでも180店程度。
押しも押されぬ、ダントツのNo.1である。
ちょっと沿革をみてみようか。
1978年(昭和53年)名古屋市郊外西枇杷島町に一号店
オープン。
意外にと、私は思うが、古いのである。
既に40年もの歴史がある。
その9年後、1987年(昭和62年)東日本本部・配送センター開設、とのこと。
東京進出ということであろう。
9年が早いのか遅いのか。
昭和62年に東京に店があったのは私も知らなかった。
数は少なかったのであろうが。
翌年の1988年(昭和63年)100店舗達成。
10年で100店舗である。
当時独立系、単独資本なのか、着実な足の運びというべきか。
1992年(平成4年)東北営業所・配送センター開設。
東北進出と、200店舗達成。わずか4年で2倍である。
当時はバブル期といってよいのか。(バブルは1991年(平成3年)までか。)
1996年(平成8年)400店舗達成。さらに4年で2倍。
バブル後にも関わらず、なのか、バブルは関係なかったということか。
ちょっと飛ばして2001年(平成13年)700店舗達成。
2004年(平成16年)東証2部、名証2部上場。同年1,000店舗達成。
翌年すぐに東証1部上場。
2014年(平成26年)1,400店舗達成
翌2015年(平成27年)ハウス食品グループ本社株式会社による
公開買付けにより同社の子会社となる、と。
と、まあ、こんなところであろうか。
この間に、海外にも展開している。
社是が「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」。
創業者は宗次徳二氏と奥さんの直美氏。
奥さんの作られたカレーを出すために喫茶店を始めたの
最初のようである。
この宗次徳二氏というのがやはり傑出していた人であったのであろう。
カレースタンドという業態を他にない大チェーンに
仕上げたという。
今は宗次氏は経営からは引かれているが、前記の社是の
「ニコニコ・キビキビ・ハキハキ」はその頃からのものの
ようである。
おそらく、ココイチの成功モデルは、こんな1回分では
とても追いつかない。稿を改めて書いてみたい気もする。
小説にしてもおもしろいかもしれない。
大会社にした創業社長というのは、どなたも大同小異であろうが、
人がやらないこと、やれないこと、やっているのだと
思われる。
さて、訪れたのは、秋葉原のJR秋葉原駅昭和通り口店。
どこもそうだが、ココイチは店は小さい。
入ると、右側にレジ。
先に頼むのかと思うと、左にあらず。
席に座り、オーダーを取りにくるのである。
基本、この手の業態は、券売機式であろう。
[日乃屋]も[飲み物。]も然り。
なにか哲学がありそうである。
メニューの数の多さに圧倒される。
ノーマルにも、例の具材を選んでのせられるオプションも多い。
辛さも選べる。ただし、足せば高くなる。
ロースカツカレー。ご飯も辛さもノーマル、774円。
ノーマルなポークカレーが484円に対して、割高な印象はやはり
ぬぐえない。
登場。
まったく、普通のポークカレー。
もちろん、そこを狙っているのであろう。
欧風でこってりでもなく、ハウスのバーモントカレーなのか
わからぬが、まったくフツーのカレー。
カツはまったく脂っこくはない。
私の好みとすれば、やっぱりラードで揚げてほしい、
などと思うが、これももちろん脂ギッシュにしないのを
狙っているのであろう。
従って、まったくまずくはない。
おいしく食べられる。
辛さが足らないので、置かれている辛味のパウダーを足す。
これで食べ終わる。
レジで勘定。
食べていて、関心をしたのが、店長さんなのか、
男性の若い店員さんの対応。
日本語ががまったくわからず、頼み方に困っていた
外人の女性に、ほぼネイティブな英語で説明をし
オーダーを取っていた。
秋葉原だからなのか、わからぬが、これだけの英語力があれば
ここにいなくともよさそうにも思えたのだが、、、。
あの方、なんであったのか。
ともあれ。
スタンドカレー考察というよりもココイチ自体を
もっと深く調査、考察せねばいけない、ということに
気が付いた次第であった。
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